横浜市青葉区 循環器内科 小児科 皮膚科 禁煙外来 睡眠時無呼吸症候群 地域医療を支えるクリニックです

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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸は眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。無呼吸により低酸素状態となるため良質の睡眠を得ることが出来ません。日中の眠気の原因となるだけではなく、高血圧や心筋梗塞、心不全、脳梗塞などの怖い病気の原因となる事が知られています。
無呼吸とは「呼吸が10秒以上止まる状態」、低呼吸とは「呼吸の大きさが10秒以上50%以下に低下する状態」で、睡眠時無呼吸は下記のように定義されます。

睡眠時無呼吸の定義

10秒以上の無呼吸や低呼吸が

  • 1時間あたり5回以上
  • 1晩あたり30回以上 
    見られる状態。

こんな症状はありませんか?思い当たる方は睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

  • おうちの方にいびきを指摘される
  • 日中どうしようもなく眠い
  • 夜間にトイレに起きる
  • 薬を飲んでもなかなか高血圧が良くならない

検査

  • 問診外来に受診いただきましたらまずはお話しをお伺いいたします。
    また日中の眠気の強さを簡単なテストで判定いたします (Epworth Sleepiness Scale)。

  • 簡易検査問診で無呼吸が疑われましたら睡眠ポリグラフィーを使用して自宅で検査を行います。
    普段と同じ睡眠環境で検査を行うことが出来ます。

  • 精密検査 簡易検査でさらに詳しい検査が必要と判断された場合には、一泊入院の上ポリソムノグラフィーという精密検査を行います。脳波を測定する事で、無呼吸だけでなく睡眠の質も評価する事が出来ます。個室ですので周囲を気にすることなく検査することが出来ますのでご安心ください。

治療

検査結果をご説明し、一人一人に適した治療法を選択いたします。いくつかの治療方法を併用することもあります。ここでは代表的な治療方法を御紹介していきますが、さらに詳しいお話をお聞きになりたい時は是非お気軽にご相談ください。

  • CPAP治療
    CPAP療法は「持続陽圧換気療法」とも言われ、睡眠時無呼吸に対して最も効果的な治療法です。鼻に装着したマスクを介して気道に空気を送り込むことによって、気道が閉塞してしまうのを予防することが出来ます。CPAPを装着している間のデータは自動的に当院に送信されてくるため、外来受診時には速やかに現在の状況を医師から聞くことが出来ます。
    CPAPは継続が重要です。マスクのフィッティングや種類、空気の圧力の設定、加湿器の使用など外来で医師と細かく相談する事により、快適にCPAPを使用する事が出来ます。
  • マウスピース治療
    軽度な睡眠時無呼吸症候群に対して適応となります。一人一人の骨格に適したマウスピースを作成し、下あごを少し前に出すように固定する事で、気道を広げ、無呼吸やいびきを改善させます。睡眠時無呼吸用マウスピースが作成可能な歯科を当院からご紹介いたします。作成後、マウスピースを装着した状態で簡易検査を行いマウスピースの効果を評価いたします。

費用

簡易検査 終夜睡眠ポリグラフィー(携帯用装置使用)
3割負担:2,700円 2割負担:1,800円 1割負担:900円
CPAP治療 3割負担:約4,500円/月

CPAP治療のQ&A

CPAP治療は継続して行う必要のある治療法であり、人によっては色々な原因により継続が難しいことがあります。ここではCPAP治療に関する主な質問をまとめてみました。

  • マスクの違和感が強いのですが?
  • マスクに慣れるのにはどうしても時間がかかります。マスクにはいくつかの種類がありますので試した上で自分に適したものを選択しましょう。マスクはきつすぎると皮膚が炎症を起こすことがあります。また緩すぎると空気の漏れが多くなってしまいます。マスクのフィッティング調整がとても大切です。

  • 空気の圧力の違和感が強くて眠れないのですが?
  • マスクから送られてくる空気に対して慣れるのにもある程度時間が必要です。一人一人無呼吸が改善される圧力は異なりますので、自分にあった最適な圧力に設定することが重要です。また装着直後に圧力の違和感が強く眠れない方には、CPAP装着直後は非常に低い圧力で開始し、徐々に圧力を上げていき、設定圧に達するまでにゆっくりと時間をかけてくれる機能もあります。

  • 鼻や口が乾いてしまうのですが?
  • CPAPには加湿器を取り付けることが出来ます。加湿器を併用する事で乾燥や鼻づまりを防ぎ、より快適にCPAPを使用することが出来ます。

  • 治療はどのくらい続ければいいのですか?
  • 睡眠時無呼吸の原因は多様であり、その治療期間も様々です。長期間CPAPを使用し続ける方もいらっしゃれば、無呼吸の原因が改善しCPAP治療を卒業されるケースもあります。また睡眠時無呼吸の程度が改善し、マウスピースに移行するケースもあります。一人一人細かい調整が必要ですので、自己判断で中止せず主治医とよく相談の上治療方針を決定して下さい。

  • 良質な睡眠は、毎日の生活を充実させるために必要なことです。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

参考サイト