2019年09月
なでしこリーグ第11節 日体大FIELDS横浜 vs INAC神戸レオネッサ
院長の山嵜です。
今日は台風が近づく中、保土ヶ谷公園サッカー場にてわが日体大FIELDS横浜 vs INAC神戸レオネッサの試合が開催されました。
わたしはマッチドクターとしての参加です。
今日は最高気温も30度を超え、立っているだけでべとつくほどの湿度の高さ、非常に厳しい条件の中での試合となりました。
相手は現在4位の地力に勝るINAC神戸でした。
序盤は相手にボールを支配される時間が長く、前半で2点を失うものの、徐々にインターセプトする機会も増え、いい流れで前半終了。
後半に入り、一瞬強烈なスコールが。
その中後半9分 今井選手が待望の1点を挙げてくれました。
最終的に結果は4対1で敗れましたが、厳しい環境の中での強敵との戦いは次につながってくれると信じています。
次節は9月16日千葉でジェフユナイテッド市原千葉Lと。
そして9月22日には再びホームの三ツ沢公園陸上競技場でAC長野パルセイロとの試合です。
1部残留のためには負けられない戦いです。
皆さんも青葉区を代表する日体大FIELDS横浜をぜひ応援して下さい!
「めまい」の原因を考える
院長の山嵜です。
今日は夕方に激しい雷雨が横浜市を襲いました。
みなさん大丈夫でしたか?
さて少し前になりますが、7月25日に第32回たちばな台健康教室を開催致しました。
今回のテーマは
「めまい」について考える ~あなたのめまいはどこから?~
です。
梅雨時から夏にかけてめまいを主訴に外来を訪れる方が本当にたくさんいらっしゃいました。
そこで今回は皆様の要望にお応えしめまいについての健康教室を開催致しましたところ、なんと
107名の皆様にお越しいただきました!
暑い中本当にありがとうございました。
1.めまいの分類:めまいは症状により大きく3つに分類されます。
❶ 回転性
❷ 浮動性
❸ 失神性
そしてめまいの原因は耳・脳・循環(血圧・心臓)など全身にわたりますが、原因の約8割は耳が原因と言われています。
耳は外耳・中耳・内耳にわかれ、このうち体のバランスをつかさどっているのが内耳です。
この内耳に様々な異常をきたすことでめまいが生じるのです。
ここでは代表的な疾患をご紹介いたします。
【良性発作性頭位めまい症:BPPV】
BPPVはめまいの20~40%を占める疾患で、耳石が三半規管に迷入することで生じます。
症状はある方向を向くことで回転性めまいが出現し、多くは1分以内に徐々に治まります。
治療はエプリー法などの耳石排出法で、三半規管から耳石を取り除くことで症状は改善します。
エプリー法の実際
【メニエール病】
内耳を満たす内リンパが過剰となる事で、数十分から数時間の回転性めまいを繰り返します。
また耳鳴り・難聴・耳閉感を伴い、難聴や平衡感覚障害が残ることがあります。
治療には浸透圧利尿薬などの薬物療法や、手術療法、また最近では中耳加圧療法などがあります。
メニエール病の発症にはストレスも大きく関与する事が報告されており、規則正しい生活や、定期的な運動なども大切です。
【前庭神経炎】
前庭神経炎は平衡感覚に関係する前庭神経の炎症により発症。
数日間持続するめまいを認め、耳鳴りや難聴は認めないのが特徴です。
前庭神経炎の原因としてはウイルス感染が考えられておりますが、実際はまだよくわかっていません。ただし、今のところ単純ヘルペスウイルスtype 1(HSV-1)感染が原因として有力視されています。
治療には抗めまい薬や鎮吐薬、抗不安薬、ステロイドなどが用いられますが、めまいが残存する事も多く、平衡機能訓練も重要になります。
この他にも様々なめまいの原因がありますが、日本めまい平衡医学会が定めた16のめまいの疾患にあてはまらないめまいはこれまでまとめて「めまい症」と呼ばれてきました。
めまい症はめまい患者の約4分の1を占めると言われておりますが、最近ではこのめまい症の多くは
「持続性知覚性姿勢誘発めまい:PPPD」
であることがわかってきました。
検査では異常を認めず、ふわふわとした浮動感や不安定性があり、さらにめまいに不安を抱いていることが特徴です。
このPPPDには選択的セロトニン再取り込み阻害薬が有効であることも報告されており、これまであきらめられていためまいに対する治療法として期待が持たれています。
めまいは日常生活に不安をもたらし、Quality of Life(生活の質)を著しく低下させる症状です。
なかなか治まらないめまいでお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。