横浜市青葉区 循環器内科 小児科 皮膚科 禁煙外来 睡眠時無呼吸症候群 地域医療を支えるクリニックです

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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

2019年05月

特定保健指導 拡充しました!

ご無沙汰しております。管理栄養士の南です。

本日は令和になり最初の健康教室でした。おかげさまで今回で30回を迎えることができました。

健康教室の様子は、また山嵜院長よりご報告させていただきます。

 

当院は横浜市国民健康保険の特定保健指導を開始して3年目になります。

今年度より対象を拡充し社会保険における特定保健指導もできるようになりました。

当院で特定健診を受けられた方のうち、該当される方にはお声をかけさせていただきますが、

ご自宅に「特定保健指導利用券」が届かれましたらご一報下さい。

制度が複雑でわかりにくい部分もあるかと思いますが、内容等も含めお話しさせていただきます。

 

特定保健指導利用券に「集合契約B」と書かれていらっしゃいましたら当院で実施可能です。

こちらで対象かどうかをお調べすることも可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

従来同様横浜市国民健康保険の特定保健指導も利用可能です。

横浜市国民健康保険の方は黄緑色の利用券が届きます。有効期限は2か月となっておりますが、

延長手続きも可能です。過ぎてしまった場合はお住まいの区で手続きをお願い致します。

 

令和元年度の特定健診の受診券がご自宅に届いていらっしゃるかと思います

昨年より無料となっておりますので、まずは健診からご利用下さい。

 

ご予約は たちばな台クリニック

045-961-7835 お気軽にお問い合わせください。

 

心房細動と睡眠時無呼吸症候群

5月15日神奈川循環器睡眠障害研究会で

「心房細動と睡眠時無呼吸症候群 

~夜間発作性心房細動に対してCPAPが有効であった一例~

というお話をさせて頂きました。

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群は様々な心血管イベントの発生に関与していますが、心房細動との関連も非常に深いことが報告されています。

 

心房細動患者の約50%に睡眠時無呼吸が見られ、重度の睡眠時無呼吸患者では心房細動の発症リスクが約4倍になると言われています。

 

 

 

今回の症例では夜間を中心に終日頻発する上室性期外収縮と夜間に限定した発作性心房細動が認められました。

抗不整脈薬は著効せず、無呼吸の検査を行った所無呼吸低呼吸指数:51回/時と重度の睡眠時無呼吸を認めていました。

 

無呼吸に対してCPAP治療を開始した所、夜間の不整脈だけでなく、日中の期外収縮もほとんど見られなくなりました

 

 

 

睡眠時無呼吸は低酸素や高炭酸ガス血症、そして睡眠の質の低下により夜間の交感神経活動が亢進します。

しかし、夜間だけではなく無呼吸が重度な症例では日中の交感神経活動も亢進することが報告されています。

 

 

今回の症例も無呼吸により生じた交感神経活動が不整脈の発生に関与していたものと考えられ、CPAP治療により夜間だけでなく、日中の不整脈も改善したものと考えられました。

 

 

海外で行われた最近の大規模試験では心血管イベントに対するCPAP治療の有効性に対してnegativeな報告が続いています。

しかし、重要なのは一例一例を深く考察し、有効である症例を見抜く洞察力ではないでしょうか。

そのように対象をしっかりと見極め分類し調査を行えば、CPAPの有効性は必ず示されるだろうと感じています。

青葉区保健活動推進員委嘱式で記念講演をさせて頂きました

院長の山嵜です。

 

本日令和元年を迎えました。

平成28年7月に当院に勤務を開始いたしましたが、本当にたくさんの皆様に支えて頂き平成を過ごすことが出来ました。

令和になりましても、皆様に信頼して頂けるたちばな台クリニックでいたいと思っております。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

 

さて、先日4月24日に保健活動推進員の皆様の前で記念講演をさせて頂きました。

 

保健活動推進員とは各地域における保健活動のリーダー的存在となる皆様の事です。

 

2年に一度保健活動推進員の委嘱式が開催され、今年も新たな皆様が推進員に任命されました。

 

 

これまでに活動されている推進員の方、また新たに任命された推進員の方約200人が青葉区公会堂に参集され、任命式、そしてインストラクションを受けておられました。

 

 

その中で今回は

 

「世のタバコ事情と受動喫煙防止のために保健活動推進員にできること」

 

というテーマを頂き1時間ほどお話をさせて頂きました。

 

 

 

 

 

喫煙が健康に害をもたらすのはもちろん、受動喫煙も大いに健康に被害をもたらします。

 

受動喫煙のある女性では肺がんのリスクが1.3倍になります。

日本では受動喫煙に関連した死亡者数は年間約15人にも達することが報告されています。

 

このような事態を重く考え、我が国では望まない受動喫煙をなくすため、

昨年7月 健康増進法の一部を改正する法律が成立致しました。

この改正により多くの屋内施設において原則禁煙となります。

 

この法律は2020年4月1日より全面施行される予定です。

 

 

しかし、実は横浜市ではすでに2010年日本で最も早く受動喫煙防止条例が発令されております。

皆さんも飲食店に足を運ぶと、分煙となっているお店が多い事を良くご存知かと思います。

普段当たり前に目にしている事も、実は日本に先駆けて出来た横浜の誇るべきシステムなのです。

 

 

ここ横浜市青葉区の喫煙率は10.9%と日本でもトップを争う喫煙率の低さです(平均17.9%)。

こういった健康志向の高さも青葉区の長寿につながっているのかもしれません。

 

 

保健活動推進員の皆様には、是非喫煙および受動喫煙に関する正しい知識を、身近にいる人たちへ是非啓蒙して言って頂きたいと思います。

 

当院でも地域の皆様の健康に役に立つことがあれば、今後も積極的に活動を続けていきたいと考えております。

 

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