院長より
ビタミンサプリ、本当に必要?医師が教える「正しい選び方」
院長の山嵜です。
4月2日に第46回たちばな台健康教室を開催いたしました。
今回は好評につき第3弾「サプリと健康食品」をテーマにお届けいたしました。



本日も朝まで降っていた雨が奇跡的に一時やみまして午前午後合わせて100名以上の方にお越しいただきました。
今回の内容は「ビタミン」です。
知っているようで知らない、摂った方がいいのはわかっているけど摂りすぎたらどうなるのか、などエビデンスを基にお話をさせて頂きました。
◎ 健康の基本は「食事」
最近はサプリメントが身近になり、「とりあえず飲んでいる」という方も多いのではないでしょうか。
しかし大切なのは、 健康をつくる主役はあくまで「食事」
サプリメントはあくまで、 足りない栄養を補う“補助”
この考え方がとても重要です。
◎ ビタミンとは何か?
ビタミンは、体の中で
・エネルギーを作る
・免疫を保つ
・皮膚や粘膜を守る
といった「生命維持に欠かせない栄養素」です。
ただし、ここで注意したいことは サプリによる “過剰摂取” は害になることがある
ビタミンには「水溶性」と「脂溶性」があります。
水溶性ビタミンにはビタミンB群とビタミンCがあり、たくさん摂取しすぎた分は尿から排泄されます。
脂溶性ビタミンにはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあり、肝臓や脂肪組織に蓄積されるため過剰摂取に注意が必要です。
特に脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は体に蓄積するため注意が必要です。

◎各ビタミンサプリの摂取ポイント
◆ビタミンA:基本的にサプリは不要
● 働き
・視力(特に暗いところ)
・免疫
・皮膚や粘膜の維持
● 現状
日本人はやや不足気味ですが、通常の食事で補えるレベルです。
● 重要ポイント
👉 健康な人にサプリは基本不要
むしろ問題は…
👉 過剰摂取のリスクが高い
● 過剰摂取で起こること
・頭痛
・吐き気
・肝障害
・皮膚異常
脂溶性なので体に蓄積します。
● 例外
✔ 明らかな欠乏(発展途上国の小児など)
→ 補充で死亡率低下という強いエビデンスあり
● どうしても補うなら
👉 βカロテン(野菜由来)がおすすめ
必要な分だけビタミンAに変換されるため安全性が高いです。
ただし、喫煙者やアスベスト暴露者に関しては高用量のβカロテンとビタミンAの摂取で肺がんや死亡リスクが上昇するという報告もありますので注意が必要です。

◆ ビタミンE:これもサプリは基本不要
● 働き
・抗酸化作用
・血管の健康維持
● 結論
👉 食事で十分足りている
● むしろ問題は…
👉 高用量サプリのリスク
研究では
・死亡率増加
・心不全入院増加
・前立腺がん増加
などが報告されています。

● 結論
👉 健康な人がわざわざ飲むメリットはほぼない
◆ビタミンD:不足しがちな日本人にはおすすめできるサプリ
● なぜ重要?
ビタミンDは
・骨
・筋肉
・免疫
・脳
・心血管
👉 全身に関わる栄養素
● 問題点
👉 日本人はかなり不足している
・平均摂取量は不足
・日光に当たらない生活
・高齢者で特に不足
● 不足すると
・骨粗しょう症
・筋力低下(転倒リスク↑)
・感染症リスク↑
● サプリの効果
・骨折リスク低下(特に高齢者)
・筋力維持
※ただし万能ではなく、心血管イベント抑制は明確ではない

● おすすめの人
✔ 外出が少ない
✔ 魚をあまり食べない
✔ 高齢者
✔ 骨や筋力が心配

● 飲み方
👉 食後に摂取(脂溶性のため)
■ カルシウムサプリは注意が必要
ビタミンDと一緒に語られることが多いですが…
👉 サプリでの過剰摂取は危険
研究では
・心筋梗塞リスク増加
● 結論
👉 カルシウムは食事から摂るのが基本
◆ ビタミンB群:必要な人には有用、弊害は少ない
● 働き
・エネルギー代謝
・神経機能
・DNA合成
● サプリが有効なケース
✔ 食事バランスが悪い
✔ アルコール多飲
✔ 妊娠・授乳(葉酸)
✔ アスリート
● エビデンス
・軽度認知機能の改善(軽度)
・ホモシステイン低下

● ポイント
👉 必要な人には有効、全員には不要
■ マルチビタミンはどうか?
研究では
・認知機能の軽度改善
・気分の改善
などはあるものの…
👉 大きな病気の予防効果は限定的
◎まとめ:サプリとの正しい付き合い方
最後に重要なポイントを整理しましょう
✔ 基本ルール
① 健康の基本は食事
② サプリは不足分を補うもの
③ 「多ければ良い」は間違い
✔ ビタミン別まとめ
・ビタミンA → 基本不要(過剰注意)
・ビタミンE → 基本不要(むしろリスクあり)
・ビタミンD → 不足者には強く推奨
・ビタミンB → 必要な人に有効
サプリメントは正しく使えばとても有用ですが、
使い方を間違えると逆に健康を害することもあります。
👉 「なんとなく飲む」から「目的を持って使う」へ
これが一番大切です。わからないことがあればお気軽にご相談ください!
本年もどうぞよろしくお願いいたします
明けましておめでとうございます。
院長の山嵜です。
昨年はインフルエンザの流行も例年に比べ早く、11月から年末にかけまして発熱の患者様もたくさんいらっしゃいました。
皆様お風邪などひかれておりませんでしょうか。
昨年は当院でも大きな出来事がたくさんございました。
やはり最大のトピックスは3月から小児科に秋谷先生が着任して下さったことです!
秋谷先生は児童精神の分野では日本を牽引する先生であり、感染症など日常的に起こる疾患から、発達障害やてんかんなどの小児神経疾患まで幅広い診療をしてくださる本当に頼りになる先生です。
また医療情報につきましてもたくさん発信されております。
http://感染症など日常的に起こる疾患から、発達障害などの小児神経疾患
乳児検診、ワクチン接種から是非地域のお子様に寄り添った、成長に伴った診療をして下さる先生ですので、少しでも悩みのあるお母さまがいらっしゃいましたら是非お気軽にご相談を頂ければと思います。


秋谷先生の著書です!
~ たちばな台クリニック小児科 秋谷 進先生が着任されました ~
院長の山嵜です
2025年3月から当院小児科に常勤の秋谷 進先生が着任されました。
秋谷先生はこれまで東京西徳洲会病院に勤務されており、たくさんのお子様の診療をされていらっしゃいました。
今回青葉区の地域医療に貢献したいとのお話をいただき、ご縁があってたちばな台クリニックで一緒に働いて下さることになりました。

早速3月19日には横浜旭中央病院地域連携室に御挨拶させていただき、小児科診療の実際や今後の病診連携などにつきゆっくりとお話することが出来ました。
お時間を頂きましてありがとうございました。

(左:旭中央病院職員 右:たちばな台クリニック 秋谷先生)
風邪症状や発熱、乳児検診、予防接種はもちろん、てんかんなどの難しい病気まで優しく丁寧に診療いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください
明けましておめでとうございます!
院長の山嵜です
昨年中は皆様に助けて頂き、たちばな台クリニックも良い一年を送ることが出来ました。心より感謝申し上げます。
今年は災害もなく、平和な一年になることを祈念しております。
今年は3月1日から新たに小児科の先生が着任されます!
これまで以上に地域の皆様のお役に立てるよう、スタッフ一同日々精進していく所存でございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

第40回たちばな台健康教室 「知るからはじめる! 認知症の予防と治療」を開催しました Vol.1
2024年12月26日(木)第40回たちばな台健康教室 「知るからはじめる! 認知症の予防と治療」を開催いたしました!
近年メディアでは新たな認知症治療薬の話題で盛り上がっています
しかし認知症についてはなかなかその病態を理解している方は少なく、また治療薬の適応や有効性についての詳細は報道されていないのが現状です。
そこで今回は認知症の基本から、予防、そして治療までのお話をさせて頂きました。
1.認知症とは何か? MCIとは何か?



日本には現在約1,000万人の認知症やMCIの方が存在します。
今後さらなる高齢化社会の中で、その割合は増加の一途をたどっていくことが予測されています。

高齢化社会において平均寿命と健康寿命の差の大きさが大きな問題となっています。

平均寿命と健康寿命の差は誰かの手を借りなければ生活が成り立たない期間と考えられますが、その介護の最大の原因となっているのが「認知症」です。

このような現状を理解するためにも、私たちは認知症について学ぶことが重要と考えられます。
次回のたちばな台日記では「アルツハイマー病」についてお届けしたいと思います。

ARNIランチタイムセミナーで講演させていただきました!








