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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

2019年02月

訪問栄養指導研修会

管理栄養士の南です。

少し間が空いてしまいましたが先日の三連休2日目は、大妻女子大学で行われた日本在宅栄養管理学会のブロック研修に参加してきました。
10回以上は通っている会場でしたが、道に迷い方向感覚の欠如に落ち込みました…。

 

在宅への訪問栄養指導は管理栄養士であれば医療保険、介護保険ともに算定可能ですが、在宅においては介護保険制度の知識や、関わる関係職種との連携など特性に合わせたスキルを身につける必要がありがあります。
そのため、カリキュラムを学び認定試験に合格すると在宅訪問管理栄養士として認定を受ける事ができる制度があります。私は、数年前に認定を受けましたが、現在は更新に向け勉強中です。

 

 

咀嚼嚥下障害、認知症、精神疾患、事例報告、症例検討のグループワークと盛りだくさんの内容でしたが、「在宅」という環境の中では、外来以上にナラティブな対応が必要となります。

 

診断は科学的根拠に基づき、支援はナラティブに!という言葉が心に沁みました。
前日の災害時研修で得た「尊厳」とともに日常業務の軸に据えて取り組んで行きたいと思います。

 

AED講習会を開催してきました

先日は青葉台地域ケアプラザで「AED講習会」を開催してきました。

 

講習会に参加していただいた方の大半はAEDに初めて触れるという方でしたが、上級講習会にすでに参加している方もいらっしゃいました。

 

講習会では以下の事を皆さんに学んでいただきました。

 

 

倒れている人を発見 ➡ 周囲の安全を確認 ➡ 意識の確認 ➡ 人・助けを呼ぶ ➡ 119番通報・人をたくさん集めてもらう・AEDを持ってきてもらう 

 

➡ 呼吸の確認 ➡ 胸骨圧迫開始 ➡ AEDが到着したら直ちにAEDの装着 ➡ 必要があればショック作動

 

 

皆さんとても積極的で、たくさんの質問を頂きました。

 

自宅で家族が倒れた時にはどうしたらいいか? など蘇生をしっかりと現実問題としてとらえて下さっており非常に高い意識で講習会にのぞんで下さいました。

 

 

AED使用が1分遅れれば、蘇生率も約10%低下します。

 

 

これからもこのような講習会を積極的に開催し、地域のたくさんの方々に実際AEDを触って頂き、青葉区の長寿にさらに貢献していければと思います。

HUG ~避難所(H)運営(U)ゲーム(G)~

管理栄養士の南です。

雪予報の出ていた3連休初日に神栄-DAT研修会に参加してきました。

 

神栄‐DATとは、日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT: The Japan Dietetic Association-Disaster Assistance Teamの神奈川県版です。所属する都道府県の研修を修了するとJDA-DATにスタッフとして登録することができます。

昨年は日本各地で災害に見舞われてしまいましたが、西日本豪雨災害や北海道地震の際に行った被災地支援について学びました。

 

厚生労働省をはじめとした関連機関とのやりとりや、JDA-DATとしての取り組みなど、スピード感のある対応に驚くとともに、災害時には特殊栄養食品ステーションが設置されますが、支援を必要としている方への情報伝達のあり方など考えてきました。

 

机上の学びも大変勉強になりましたが、今回は加えてHUGという避難所運営ゲームを体験しました。

自治体の避難所開設に携わる役員であるという設定で、小学校避難所開設を行います。250枚の擬似カード()を使用し避難してくる人々を受け入れていきます。

カードには地区名 名前 年齢 性別 自宅の被災状況(全壊など)と糖尿病やアレルギー、妊娠中などと行ったコメントが記載されています。

 

災害要支援者と呼ばれる高齢者、障がい者、妊産婦、こども、旅行者への対応や感染症の課題、トイレの問題、ペットの対応など、戸惑うことが続出でした

 

グループワークで行いましたが医療機関、施設、行政、大学と所属する環境が異なる管理栄養士の構成でしたのでそれぞれの視点の違いなど、勉強になることがたくさんありました。

 

クリニックでは管理栄養士は私1人ですので、こうした管理栄養士の研修会は、同職種との情報交換や管理栄養士としての職務を客観的に考える機会となります。

 

今回「災害」という非常時の研修でしたが、日常業務「食支援」も想いや環境を尊重しながら進めまので、形が見えにくく思い悩むことも多くあります。

今回人道支援についても学びその中で改めて「尊厳」について考える機会をいただき、日々の「食支援」の軸として取り組んでいきたいと感じました。

 

写真は人道支援における行動規範について書かれた難しい文章を小学生高学年の子に説明するというグループワークで行ったものです。

(ちなみに私は6班でした、バナナを使って説明しました!)

川崎横浜循環器不整脈Round Discussion

今日は年に一度の川崎横浜循環器不整脈Round Discussionが新横浜で開催されました。

 

 

今回は私が総合司会という事で、特別講演に東京慈恵医科大学 循環器内科 教授の山根先生をお招きし、

「心房細動治療の最前線:根治的アブレーションを行う意味を考える」

というテーマで御講演を頂きました。

 

 

山根先生は現在の心房細動アブレーション治療の先駆者のお一人で、電位指標による個別肺静脈前庭隔離の第一人者の先生です。

 

 

左心房から肺静脈内への興奮伝播はいくつかのfiberを介して行われている。

という概念を基本とし、そのfiberをring catheterで得られた電位を元に前庭部で焼灼する事により肺静脈隔離を完成させる。

それが電位指標による個別肺静脈前庭隔離術です。

 

(日本心臓財団HPより)

 

 

私ももちろん拡大肺静脈隔離も行いますが、以前よりpoint ablationによる肺静脈隔離術を好んで続けております。

 

 

この治療の良いところは、何といっても通電ポイントが少ないため、術後の心房頻拍などがほとんど起こらない事です。

また、手技時間も短縮することが出来ます。

そして肺静脈起源の期外収縮が心房細動の原因である可能性が高い方では、拡大隔離術とほぼ同等の非再発率が得られるであろう点です。

最後に忘れてはならないのはワンポイント、ワンポイントで肺静脈電位が変化する事は、行っている通電に無駄がない証拠にもなり、私たちスタッフのやりがいにもつながります。

 

 

今回の研究会には横浜市、川崎市の多数の不整脈専門医の先生にお集まり頂き、各施設での治療ストラテジーをはじめ、とても貴重なお話しをお伺いすることが出来ました。

御多忙のところありがとうございました。

 

 

これからも最善の治療方法を皆様に提供できるよう、日々精進していきたいと思います。

 

元石川小学校の防災訓練に参加してきました

院長の山嵜です。

 

青葉区は横浜市の中でも災害対策が非常に進んでいると言われている地域です。

青葉区には41か所の防災拠点があります。お近くの小学校や中学校などの避難場所がそれにあたります。

その中の12か所は災害時地域定点診療拠点として、震度6弱以上の地震が発生した際に簡易診療所が開設されます。

 

今回定点診療拠点の一つである元石川小学校で開催された防災訓練に参加してきました。

 

 

自治会の方の参加が非常に多く、さすが青葉区の防災訓練を牽引する元石川小学校です。

 

 

被災者役の方に軽症・中等症・重症のトリアージを行い、簡易診療、搬送などに振り分けます。

 

 

被災時に区役所に開設される医療調整本部とは無線で被災者の連絡を行い、搬送先を決定いたします。

 

 

体育館に疑似医療調整本部を開設し、実際に無線でのやり取りを練習します。

 

 

自治会の皆さんには薬剤師の先生や柔道整復師の先生から災害時の講義が行われました。

 

 

今後30年以内に大震災が発症する可能性は約80%と言われています。

ぜひ皆さんにはご自宅の備蓄品などの確認・準備を怠らないで頂きたいと思います。

 

私も青葉区災害医療アドバイザーとして青葉区の災害医療がさらに整備できるよう力を注いでいきたいと思います。

「林 修先生の 今でしょ! 講座 ~葛根湯~」

年明けの話になりますが、

TV朝日で放送されている

 

林 修先生の「今でしょ!講座」という番組に少しですが出演させて頂きました。

 

今回は最新版!冬の悩みを解消・・・東洋医学ツボ&漢方薬SPというテーマでした。

 

医師の選ぶ漢方薬ベスト3

 

3位:芍薬甘草湯

 

2位:大建中湯

 

1位:葛根湯

 

という事で、葛根湯についてのコメントを放送内で一言述べさせて頂きました。

 

葛根湯は

葛根(カッコン)、大棗(タイソウ)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)

という7つの生薬で生成されているとても有名な漢方薬です。

 

特に風邪のひき始めで、発熱しているがまだ汗をかいておらず、首の後ろにコリがあり、比較的体力のある方に奏功すると言われています。

 

また、風邪をひいていなくても、首の後ろから肩にかけて緊張しているような状態、つまり肩こりや頭痛にも非常によく効く漢方薬です。

 

TVでもコメントさせて頂きましたが、私も電子カルテや資料作りなど一日中パソコンのモニターに向かい合っているため肩や首のこりに悩まされる事があります。

そんな時は寝る前に葛根湯を服用し就寝すると朝首回りがスッキリとして目覚めることが出来ます。

 

 

 

漢方薬を西洋薬と組み合わせることで、幅広い診療を皆様にお届けできればと考えておりますので、ご興味のある方はぜひ外来で御相談ください。

 

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