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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

2018年04月

「健診」のススメ

ご無沙汰しておりました、管理栄養士の南です。(元気にやってます!)

昨日は月に一度の健康教室でしたが、過去最多の71名の方にご参加いただきました。

多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。

健康教室の内容報告につきましては、また後日お知らせいたします。

 

ご協力いただいておりますアンケートに、ブログに関する内容をいただきました

とても嬉しかったので、この場をお借りしてお礼させていただきます。

 

さて、次回のテーマは「健診」のススメです。

今回のブログのタイトルにも使わせていただきましたが、フライングで少しご紹介させていただきます。

 

横浜市国民健康保険による特定健康診査の受診券は5月下旬にご自宅へ送付予定となっております。

期限は3月31日ですので、4月、5月は健診の閑散期といえる時期になっております

 

そこで、特に75歳以上の方に耳寄りの情報です。

75歳以上の方が対象となります健康診査は、年度に一度お申し出により受診することができます。

横浜市に住所を有する後期高齢者医療称制度被保険者の方が受診対象です。

(横浜市に住所を有する40歳以上の生活保護受給者の方及び中国残留邦人支援給付制度適用者の方も対象)

ぜひこの期間に受診されることをお勧めいたします

 

ご予約制となっておりますので、お電話または受付窓口にお申し付け下さい。

電話番号)045-961-7835

 

 

再度になりますが、次回の健康教室は「健診」のススメ~これは知らないと損をします~

講師は院長 山嵜 継敬先生です。

日時は5月31日(木)午前10時より たちばな台クリニック4階にて開催いたします。

ご予約不要ですのでお気軽にお越しください。

 

 

 

 

 

 

健康教室レポート 知っておきたい高血圧の話

第17回たちばな台健康教室レポート

平成30年3月29日(木)、本日のテーマは『知っておきたい高血圧の話 ~血圧って下げた方がいいの?~』です。高血圧は、日本で最も多い疾患であり健康を維持するためには是非知っておきたいテーマですね。とても陽気が良く桜が満開の日に70名もの多くの方を迎えて山嵜院長より講演させていただきました。

 

正常値を知ろう

高血圧は血圧の高い状態が続く病気です。

血圧とは、血管の中を血液が流れる際に、血管の壁にかかる圧力のことです。健康な人の血圧は、収縮期血圧(心臓が縮んで血液を送り出したときの血圧。最大血圧)が140mmHg未満、拡張期血圧(心臓が拡張したときの血圧。最小血圧)が90mmHg未満です。ですが、先生からは、診察に来ると血圧が上昇する傾向にあるため140/90 mmHg未満を診察室血圧とし、家庭での正常値は、5を引いた135/85 mmHg未満が目標値で、これを家庭血圧といいます

 

血圧の高さは何で決まるのか

血圧は “血管壁に与える血液の圧力” を示し、心臓から拍出される血液量(心拍出量)と血管での血液の流れにくさ(血管抵抗)によってほとんど決まります。このほかには大動脈の弾力性や血液の粘性、血液の循環量なども関わっています。

平均血圧は心拍出量×血管抵抗で算出することができます。

血圧を決める要因とは、以下の事が上げられます。

①交感神経運動亢進 :心拍出量増加・血管収縮

②塩分過剰摂取   :体液量の増加

③動脈硬化の進行  :血管の狭窄・弾力性の低下

 

高血圧の人はなぜ塩分制限するのか?

地球に生命が誕生したおよそ40 億年前、豊富なミネラルを含む溶液の安定した環境である「海」の存在が不可欠であったが、やがて陸に上がる事によって塩分(ナトリウム)を求めるようになった。そうして身体に貯め込むシステムが出来上がり塩分を求めるようになったようです。

 

高血圧の人で塩分を控える人が多いことは一般的に知られている話だと思います。

塩分(ナトリウム)を過剰摂取すると血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増えるため、結果的に、体内を循環する血液量を増やします。このため、血管の壁にかかる抵抗が高くなり、血圧を上げてしまうと考えられています。

減塩による血圧を下げる効果は、1日に6~8g減らすと、高血圧患者の約20%の血圧は下がりますが、残りの約80%の血圧には変化が殆どありません。これは、塩分に反応し易い食塩感受性タイプか、逆に反応し難い食塩非感受性タイプかによって左右されます。

誰もが塩分過剰摂取で高血圧になるわけではありません。しかし、塩分制限で約半数の方の高血圧が改善する事。また、塩分は、癌の発生にも関わることから塩分はほどほどにした方が良さそうです。

 

早朝高血圧とは

早朝に血圧が急上昇する方や、日によって血圧の上がり方が異なる方は血圧が非常に変動しやすいと考えられています。
とくに早朝には脳卒中や心筋梗塞などの発症が多く、早朝高血圧は脳や心臓、腎臓すべての心血管疾患のリスクと有意に関連していると言われています。また、これらの疾患は症状もなく気付かないうちに発症するため、非常に危険です。

なお、早朝高血圧は寒さも関係していることがあり、寒い朝は血管が収縮し血圧が上がりやすいため、特に危険です。運動は血圧を上げるため、寒い朝の実施は出来るだけ避けるなど注意が必要です。

まとめ ここがポイント!

①血圧=心拍出量×血管の抵抗

②人間は塩分を身体に貯め込むシステムを得た事により「高血圧」と出会ってしまった。

③「早朝高血圧は」心血管イベントのリスクが高くなる。

④降圧目標は、

65歳~74歳の方は、140/90 mmHg未満

75歳以上の方は、150/90 mmHg未満(忍容があれば140/90 mmHg未満)

 

 

最後に血圧測定をする時間と回数ですが

座って1~2分間安静にした後、

朝は起床後1時間以内・排尿後

夕は就寝前や夕食前など決まった時間に

1回目の測定は高めに出ますので2回以上測定すると良いでしょう。

 

 

高血圧は、身近な疾患です。自分の血圧を知って健康な生活を送りましょう。

 

新年度のご挨拶

少しご無沙汰しておりました、院長の山嵜です。

4月からいよいよ新年度に入りました。

皆さまの中にも新たな目標を掲げて、スタートされた方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

 

当院でも今年度の目標を掲げてみました。

 

《平成30年度 たちばな台クリニック目標》

・患者様に満足し、信頼していただける医療を提供すること

・みんなが笑顔で明るいクリニックを

 

いつも通りの目標ですが、やはり一番大事なことですね。

 

また、外来業務に力を注ぐため、これまで長年皆さんにご利用いただいておりました18床の病床は今年度より閉鎖する運びとなりました。

 

たくさんの患者様やご家族の皆さまとの思い出は忘れることが出来ませんが、これからその分外来にお越しいただいた患者様に力を注ぐことが出来るようスタッフ一同邁進していきたいと思います。

 

それでは皆さま、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

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