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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

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「糖尿病における睡眠時無呼吸の重要性 ~注目すべきCPAP治療への期待~」

院長の山嵜です。

 

新型コロナウイルス感染症第七波の影響を受け皆様も大変な日々をお過ごしのことと存じます。

当院でも発熱外来を行っておりますが、全ての受診希望をお受けすることが出来ず、また電話も非常につながりにくくなっておりご迷惑をおかけしておりますことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

 

さて本日はそのような中 高齢者糖尿病セミナーにおきまして

「糖尿病における睡眠時無呼吸の重要性 ~注目すべきCPAP治療への期待~」というテーマでお話をさせて頂きました。

 

 

わが国における睡眠時無呼吸の推定患者数は2,200万人、そして糖尿病(境界型を含む)の推定患者数は2,000万人と言われております。

近年この二つの疾患の間には強い関係が存在する事が明らかとなってきました。

 

睡眠時無呼吸がもたらす大きな弊害は二つ

 

 

 

この間欠的低酸素と睡眠の断片化が耐糖能にどのような影響を与えるのでしょうか?

 

❶ 間欠的低酸素はインスリン抵抗性を増強する

 

❷ 間欠的低酸素は交感神経活動を亢進させる

 

❸ 間欠的低酸素と睡眠の断片化はストレスとなりHPA-axisを活性化しコルチゾールの分泌を促進させる

 

➍ 間欠的低酸素は膵臓における活性酸素種の産生を増加させる

 

以上のようなメカニズムにより糖尿病発生の一因となると考えられています。

 

 

 

 

ではこのカスケードの最上流に位置する睡眠時無呼吸を改善させることで糖尿病は改善するのでしょうか?

 

 

睡眠時無呼吸に対して最大の効果を有する治療選択肢はCPAP治療です。

 

2型糖尿病合併睡眠時無呼吸患者を、CPAP治療群とCPAP非治療群に分けて6か月間のfollow-upを行った試験がこちらです。

 

 

 

 

CPPA治療によりなんと半年間でHbA1c 0.4%の改善を得ることが出来ました。投薬の変更なく0.4%の改善は十分に価値のあるデータと言えるでしょう。

 

 

当院では現在180名程度のCPAP治療を行っておりますが、糖尿病や高血圧の背景に存在する睡眠時無呼吸を見逃すことなくより良い診療をお届けすることが出来るよう努めていきたいと思います。

DOACの限界と新たな治療

院長の山嵜です。

 

本日は抗凝固療法を中心とした講演会

「New treatment for arrhythmia Web Conference」で座長を務めさせていただきました。

 

 

 

 

講演会は聖マリアンナ医科大学 循環器内科 原田先生と東横病院脳卒中センターの吉江先生にご講演を頂きました。

 

原田先生からは心房細動とアブレーション治療。慢性心房細動におけるアブレーションの限界とDOACの必要性。出血リスクの高い方におけるDOACの限界。出血リスクの高い患者における左心耳閉鎖デバイスWATCHMANについてお話しいただきました。

 

高齢者に対するアピキサバンの通常用量と低用量の有効性と安全性を評価したJ-ELD AF registryのお話もありました。特に興味深かったのは低用量群の中でアピキサバンの血中濃度が上昇する群があり、そういった群では出血性イベントが多いという結果が示されたことです。女性、85歳以上、CCr<30、心筋梗塞などの既往といった特徴の患者様では血中濃度上昇のリスクがあるという結果でした。

 

HAS-BLED3点以上の出血リスクの高い心房細動患者に対する新たな治療が左心耳閉鎖デバイス「WATCHMAN」です。医師が抗凝固薬の内服が必要と判断した非弁膜症性心房細動患者さんのうち、抗凝固薬の長期間の内服が困難と考えられる重篤な出血リスクがある場合や、以前に重篤な出血の既往のある方を対象に行われる、脳卒中予防治療の代替療法です。左心耳は最も血栓を起こしやすい部位であり、そこに閉鎖デバイスを留置することで血栓の形成を防ぐことが出来ます。

 

 

 

抗凝固療法を使用するべき方はたくさんいらっしゃいますが、中には出血のリスクが高く治療に難渋する事があります。WATCHMANデバイスの登場は脳梗塞・出血のリスクの高い方にとって新たな選択肢となることでしょう。

ラジオ あおバリューに出演しました

院長の山嵜です。

 

本日の神奈川県新型コロナウイルス新規感染者数は495人と過去最多を記録しました。

各地で飲食店の時短営業や分散参拝など様々な対策が取られていますが、最も大切なことは変わらず基本的な感染対策だと思います。

流行から1年が経過しようとしており、皆さんも疲労のピークだとは思いますが、

ここで再度

① 手指衛生(手洗い・手指消毒)

② マスクの着用

③ 3密を避ける

これを徹底して年末年始を過ごしていただければと思います。

 

 

12月16日水曜日

FM SaLuS 84.1MHz あおバリューRadioに出演させていただきました。

 

 

 

 

番組では青葉区内の新型コロナウイルス感染症の現状やコロナ禍に震災が発生した際の対応についてお話をしました。

 

今後30年の間に横浜市で大震災が発生する可能性は80%と言われています。

皆さんはご自宅に一大事があったときに避難する場所をご存じですか?

 

感染症対策のために避難所の状況も最近では変化しています。

ソーシャルディスタンスのために各避難スペースの間隔をあけるため、避難可能な人数が約6割に減少するといわれています。

そのため有事の際にも避難所に避難するのではなく、在宅避難や親類や知人宅、ホテルや車中泊(※エコノミークラス症候群には注意が必要です)など「分散避難」を選択することも勧められています。

 

皆さんも今のうちからご家族で避難の際どうするのかを是非話し合っていただければと思います。

BLSコースを開催してきました!

皆さん暑い日が続いていますが、お身体お変わりありませんか?

 

 

今日は六本木にある心臓血管研究所で、日本救急医学会認定BLSコースを開催してきました。

 

心臓血管研究所は六本木ヒルズのすぐふもとにあり、毎回行くたびにその立地に驚いてしまいます。

 

 

こちらは六本木ヒルズ。思わず写真を撮ってしまいました。

 

 

今回のコースは私がコースディレクターを務めさせて頂き、またたちばな台病院訪問看護ステーションから箱田さんにインストラクターとして参加して頂きました。

 

 

9名の受講生は日赤医療センター、厚生中央病院、立川中央病院からの参加で、皆さんスキルも高く、非常に熱心にコースを受講されていました。

 

 

箱田さんと品川消防署救急救命士の片山さんによるデモンストレーション

 

 

皆さん真剣に気道確保の話を聞いています

 

 

箱田さんと私による心肺蘇生デモンストレーションの様子

 

 

当院でも定期的にBLSコースを開催しており、また10月には一歩進んだICLSコースを開催する予定です。

 

他院で指導に当たることは私たちにとっても毎回とても勉強になります。

 

 

 

 

ちなみにたちばな台クリニックの職員は全てこのコースを受講しBLSプロバイダーの資格を有している職員たちです。

 

何かあって欲しくはないですが、何かあった時にもすぐに迅速な対応が出来る。

皆さんに安心して利用して頂けるクリニックでいられるよう日々精進していきたいと思います。

頑張れ 日体大FIELDS横浜!

院長の山嵜です。

 

桜は散りましたがまだまだ寒い日が続きます。

皆さん、体調管理にはくれぐれもお気を付けください。

 

さて、現在私はなでしこリーグ1部 日体大FIELDS横浜のチームドクターとして、微力ながら選手の皆さんの体調管理に携わらせて頂いております。

 

4月14日にはニッパツ三ツ沢球技場でなでしこリーグカップ1部第2節が強豪日テレベレーザを相手に開催され、マッチドクターとして会場に足を運んで参りました。

 

 

 

 

風は強かったですが、心配された雨にも見舞われず、選手たちは互いに大きく声を掛け合い全力でピッチを駆けていました。

 

結果は残念ながら日テレベレーザに敗れてしまいましたが、きっと次につながる貴重な経験になったことと思います。

 

 

今期から新監督の元新たな体制となり、これからのチームがどう盛り上がっていくのかとても楽しみです。

 

 

NITTAIDAI FC LADIES

日体大FIELDS横浜HPより

 

 

皆さんも是非会場に足を運んで頂き、地元の星「日体大FIELDS横浜」の応援を宜しくお願い致します!

元石川小学校の防災訓練に参加してきました

院長の山嵜です。

 

青葉区は横浜市の中でも災害対策が非常に進んでいると言われている地域です。

青葉区には41か所の防災拠点があります。お近くの小学校や中学校などの避難場所がそれにあたります。

その中の12か所は災害時地域定点診療拠点として、震度6弱以上の地震が発生した際に簡易診療所が開設されます。

 

今回定点診療拠点の一つである元石川小学校で開催された防災訓練に参加してきました。

 

 

自治会の方の参加が非常に多く、さすが青葉区の防災訓練を牽引する元石川小学校です。

 

 

被災者役の方に軽症・中等症・重症のトリアージを行い、簡易診療、搬送などに振り分けます。

 

 

被災時に区役所に開設される医療調整本部とは無線で被災者の連絡を行い、搬送先を決定いたします。

 

 

体育館に疑似医療調整本部を開設し、実際に無線でのやり取りを練習します。

 

 

自治会の皆さんには薬剤師の先生や柔道整復師の先生から災害時の講義が行われました。

 

 

今後30年以内に大震災が発症する可能性は約80%と言われています。

ぜひ皆さんにはご自宅の備蓄品などの確認・準備を怠らないで頂きたいと思います。

 

私も青葉区災害医療アドバイザーとして青葉区の災害医療がさらに整備できるよう力を注いでいきたいと思います。

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