2019年03月
第10回 たちばな台BLS (Basic Life Support) コース開催!
院長の山嵜です。
3月23日 記念すべき第10回目となるたちばな台BLSコースを開催いたしました。
BLSとは「Basic Life Support」の略で、心肺停止に対する最も基本的な処置を意味します。
具体的には
・倒れている人を発見
・意識の確認~応援要請
・心停止の確認
・胸骨圧迫と換気
・AEDによる電気的除細動
を学びます。
今回はたちばな台病院とたちばな台クリニックの看護師さん、放射線技師さん、ケアマネージャーさんの計10人が受講されました。
2人1組で協力し心肺蘇生を行います。
胸骨圧迫の練習です。これが一番重要です。
皆さん積極的にインストラクターに対して質問をしてくれました。
先輩インストラクターが後輩の指導を温かく見守ります。
約2時間のコースを修了し、筆記テストと実技テストを行い・・・・
皆さん、無事に合格されました! おめでとうございます!
来年度も定期的にコースを開催しスタッフの技術を向上することで、地域の皆様や外来、入院の患者様に貢献していきたいと考えております。
青葉区医師会 学術集会
管理栄養士の南です。
先日青葉区医師会 学術集会で発表する機会をいただきました。
診療所における管理栄養士の役割
~かかりつけ管理栄養士への道~
というタイトルで発表いたしました。
一部内容をご紹介させていただきます。
現在私が担当している主な業務は
①外来栄養食事指導
②特定保健指導
③健康教室
④健診事務 です。
①平成30年4月~平成31年2月まで平均すると月70件の外来栄養食事指導を実施しています。
②平成29年度より横浜市国保の特定保健指導を開始いたしましたが、初年度1年間の件数は61件でした。青葉区全体で73名が特定保健指導を利用しておりますがうち58名は当院で実施いたしました。
現在横浜市の特定保健指導利用率は全国平均を大きく下回り8.3%にとどまっております。特定保健指導利用券が届いた方100名中91名は未使用のままという現状、少しでも利用率向上のために貢献できるよう努力して参ります。
③当院での健康教室についてお話させていただきました。
こちらのブログでは度々話題に出ておりますので、割愛させていただきます。
④まもなく有効期限を迎える平成30年度特定健診をはじめ、各種健診の事務を医事課職員とともに担当しております。健診についてご質問があればぜひお声かけ下さい。
まだまだ勉強中ではありますが、健診の制度は奥深いです!
医師会の先生方の前で発表することは非常に緊張いたしましたが、日々の業務をまとめる機会にもなり勉強になりました。
スライドがギリギリまで完成せず、心落ち着かない時間でしたが山嵜院長のご指導の元、スタッフの皆様にも応援していただき発表を終えられたことに感謝です。
第27回たちばな台健康教室 ~糖尿病は完治できる?~
院長の山嵜です。
少し暖かくなるとともに花粉症の方にはつらい季節になって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
2月の健康教室は糖尿病についてお話をさせて頂きました。
冷たい小雨の降る中70名弱の皆様に参加して頂きました。
本当に有難うございました。
糖尿病の原因には大きく2つあります。
❶ インスリン抵抗性の増大
❷ インスリン分泌低下
過食などにより脂肪細胞が肥大するとアディポネクチンの分泌が低下し、TNF-αなどの炎症を惹起するアディポサイトカインが増加することでインスリンの作用が低下してしまいます。
また日本人は欧米人に比べ人種的にインスリン分泌能が低下していることが知られています。
そのため日本人では欧米人に比べ、軽度のインスリン抵抗性増大により糖尿病を発症してしまう事になります。
今回の講演では、運動療法によるインスリン抵抗性の改善とアディポネクチン分泌の増大効果についてお話させて頂きました。
また管理栄養士の南先生からは地球会食とDASH食をみっくすさせたMind食、そして食物繊維についてお話をして頂きました。
昨年Cell Metabolismに掲載された「DIRECT」試験では肥満を伴う2型糖尿病患者に厳格な食事・運動療法を施行し減量を行ったところ、64例中 29例 (46%) で糖尿病が改善・緩解したことが示されました。
減量により肝臓に含まれる脂肪は16.0%から3.1%に減少。膵臓に含まれる脂肪も減少していました。
糖尿病が緩解した群としなかった群では、食事10分後のインスリン分泌能に有意差があり、緩解群ではインスリン分泌能が改善。
この結果は低下した膵β細胞の機能がリセットされ改善したことを示唆しています。
糖尿病は「一度かかれば、生涯完治することはない」とされていましたが、発症早期より生活習慣を改善することで完治できる可能性があるのだという事を示唆する非常に印象的な報告だと思います。
今回の講演では新しい糖尿病薬についてもお話しする予定でしたが、生活習慣の改善が予想以上に密度の濃い内容になってしまったため薬の話まですることが出来ませんでした。
そちらにつきましてはまたぜひ次の機会に。
それではまた皆様のご参加を心よりお待ちしております。
桜台南自治会防災訓練
院長の山嵜です。
昨年の9月に健康教室で防災について講演をさせて頂きました。
その健康教室に御参加いただきましたのをきっかけに、2月に桜台南自治会の防災訓練で講演をする機会を頂きました。
冷え込む日曜日にもかかわらず、40人近くの皆様にお集まりいただきました。
自治会の役員の皆様と
今後30年以内に横浜市で震度6弱以上の震災が発生する可能性は「82%」と全国でも第2位の確率です。
講演では
・大地震が発生したら? ~自宅での対応から避難まで~
・避難の際の持ち物と最低3日分の備蓄品
・震災時にもし負傷してしまったら?
・青葉区の震災発生時の医療体制
など多岐にわたりお話をさせて頂きました。
皆さんにはぜひ自宅に3日分の備蓄を御準備頂ければと思います。
水であれば1人9L程度を目安にしてください。
また、ご自宅のお近くの地域防災拠点(=避難場所)を事前に把握して頂ければと思います。
下の青葉区防災マップを御参照ください。
http://www.city.yokohama.lg.jp/aoba/20170208bousaimap.pdf
今回講演をさせて頂いたことで、地域の皆様の防災に対する意識の高さを実感することが出来ました。
ぜひこれからも地域の防災に尽力できるよう努めていきたいと思います。