日本循環器学会総会に参加してきました
院長の山嵜です。
今週は神戸で開催されております日本循環器学会総会に参加してまいりました。
循環器系では最大の学会ということもあり多くの先生方が参加されており、大盛況の様相でした。
今回は「血圧コントロール不良高血圧に対するサクビトリルバルサルタンの有用性と家庭血圧管理への影響」について発表をしてきました。
高血圧は心血管イベント発症の最大のリスク因子であり、家庭血圧とくに早朝血圧の管理がイベント抑制に最重要であることが知られています。
しかし降圧薬を内服している高血圧患者様の中で降圧目標を達成できている患者様は21%しか存在しないのがわが国の高血圧診療の実際です。
サクビトリルバルサルタンはナトリウム利尿ペプチド系の増強とレニンアンジオテンシン系の阻害作用により強力な降圧作用を有することから、高血圧診療における有用性が期待されています。
今回の報告でもAT1受容体拮抗薬とCaブロッカーを内服しているにもかかわらず降圧目標が達成できていない患者様に対するサクビトリルバルサルタン切り替え後の降圧目標達成率が48週間で60%まで改善することが明らかとなりました。
また懸念されていた過降圧の副作用も認めることなく収縮期血圧は125mmg前後に収束することも安全性を考えるうえで非常に心強いデータとなりました。
発表後にはたくさんの先生方からお声がけいただき、発表内容に大変興味を持っていただいた様子でした。
無事に発表を終え、翌朝には三宮にあります「生田神社」に参拝に。
生田神社にお祀りされている稚日女尊(わかひるめのみこと)は物を生み育て万物の成長をご加護する神様として広く崇敬されているとのことでした。
神戸という地名も生田神社をお世話するために朝廷から与えられた家を神戸(かんべ)と呼び、そこから「こうべ」に派生したという由来があるようです。
それにしても早朝晴天で、とても清々しくお参りをさせて頂きました。
二日間とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。