摂食嚥下リハビリテーション学会
管理栄養士の南です。
9月15~16日 千葉県の幕張メッセで行われた日本摂食嚥下リハビリテーション学会に参加してきました。
全国から多職種が集まり、それぞれの専門領域の発表や講演を聞き、今後の業務に活かせそうなヒントを持ち帰ってきました。
なかでも心に響いたのが「食べる事は活きる事」とお話しされている先生の言葉です。摂食嚥下を考える際は、口腔の機能に意識が集中しがちですが、「食べる」ことについて様々な視点から考えていくことの大切さについて改めて考えることができました。
かむ力や飲み込む力が弱くなり食べる機能が低下すると、食事摂取量が不足したり、誤嚥(ごえん:食べ物が食道ではなく気管にはいってしまうこと)等の問題が発生しやすくなります。
また、虚弱(フレイル:筋肉量の減少等全身状態の低下)になると、咀嚼嚥下(そしゃくえんげ)機能低下のリスクが上昇するといわれています。
当院でも、この咀嚼嚥下に問題を抱える入院患者様が多くいらっしゃいます。
週に一度、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士で入院患者様の治療内容等についてカンファレンスを行っていますが、その中でも咀嚼嚥下については頻繁に協議される項目です。
私は管理栄養士として、咀嚼力(かむ力)や嚥下力(飲み込む力)など機能だけでなく、嗜好や生活状況などにも配慮し、患者様やご家族の想いに寄り添えるよう関わっていきたいと考えます。
今回は院内を代表して参加させていただきましたが、学んだことをしっかり伝達し、スタッフ一同チーム医療で様々な視点から「摂食嚥下」について取り組んでいきたいと思います。