管理栄養士より
令和4年度 特定健診はじまりました
管理栄養士の南です。
おひさしぶりのブログになってしまいましたが元気にしております。
さて、横浜市国民健康保険ご加入の皆様は令和4年度 特定健康診査の受診券
がご自宅に届いているかと思います。
有効期限は令和5年3月となっておりますが、例年年度末は予約をたくさんいただき
早々に予約終了となりご不便をおかけしております。
時間が経つと忘れてしまうこともあるかと思いますので、受診券が届いたタイミングでご検討いただくことをお勧めいたします。
特定健診は高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病をみつけ、生活習慣の改善、病気の予防を目的としています。
当院では結果を医師から直接ご説明させていただき、必要な方へは健診後も継続したフォローアップをさせていただいております。
また、国で定められた基準に該当すると特定保健指導の対象となります。
特定保健指導は3か月間の生活改善プログラムとなっております。
当院では医師から結果説明後、時間をおかずに特定保健指導のご利用が可能です。
特定保健指導は管理栄養士南が担当させていただいておりますので、該当になられた方はよろしくお願いいたします。
特定健診のご予約はお電話または受付窓口で実施しております。
月~土 9:00~16:30 045-961-7835 お気軽にお問い合わせ下さい。
尚、感染対策として健康診断は朝8:30の時間でご案内させていただいております。
※早い時間が難しい方は土曜日のみ9:30 10:00 のご予約を受け付けております
のでご相談ください。
薬から食へ
管理栄養士の南です。
お久しぶりです。今年度は子ども3人が節目の学年で、私生活で忙しくしています。
そんな中コロナ禍でweb開催となったため2つの学会に参加することができました。
(夜な夜な視聴をしておりました…)
- 第26.27回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 “食べる”が繋がる”
- 第8回 日本在宅栄養管理学会 在宅医療・介護で支える ~食・暮らし・地域~
色々な講演をたくさん聴き、改めて自分が管理栄養士として、また管理栄養士という括りを外して今後取り組んでいきたいものが見えてきたような気がします。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会は医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、介護支援専門員、言語聴覚士、理学療法士、歯科衛生士など多職種が参加している学会です。
多職種連携が重要とされている現在ですが、他職種の講演を聴き、知ることで多職種連携もより深まると感じます。
在宅栄養管理学会は管理栄養士の学会です。
医師やNPO法人、看護師、介護支援専門員など在宅療養の第一線で活躍されている先生方の講演や、管理栄養士として日々在宅で食支援をされている先生方の発表を拝聴いたしました。
タイトルにもいたしましたが、「薬から食へ」という考え方をご紹介いたします。
薬を中止するということではなく、「治す医療」から「治し・支える医療」へという考え方ですが、「食事」は治療の一環でもありますが、生活習慣の一部、嗜好・環境などの面から考えることも重要です。
日本在宅ケアアライアンスHPより
まだまだ栄養指導は「制限される」というイメージが強いですが、「ナラティブ」を大事にして人生に寄り添い、人生最期の日まで支援継続できる。そんな管理栄養士になれたらと夢を抱いています。
健診案内~横浜市在住の75歳以上の皆様へ~
管理栄養士の南です。
あっという間に桜吹雪ですね。ぎりぎりセーフ?!で桜の写真が撮れました。
桜の季節に生まれたので、桜が咲くと誕生日がやってきます。笑
さて、桜といえば新年度。
健診制度も年度単位で実施されることが多くあります。3月中は横浜市の特定健診に多くのお申し込みをいただきましたが、予約枠に達してしまい心苦しくも今年はお断りする件数が例年になく多かったように思います。
令和3年度の受診券は5月中旬頃にご自宅へ発送予定ですので、今年度はぜひお早めの
ご受診をお勧め致します。
当院では、感染症対策として健康診断の時間を朝一番の時間帯(8:30)に設定させていただいております。受診控えからの疾患の発見が遅れてしまう事態は何としても避けたい想いでスタッフ一同取り組んでおりますので、気になることがあればお気軽にご相談下さい。
ということで、特定健診の受診券が発行されるまでの4~5月は健診の閑散期となっております。
そこで横浜市在住の75歳以上の方にお勧めしているのがこの時期の横浜市健康診査
です。こちらは受診券がございませんので、横浜市在住の75歳以上の方はお申し出
により健診を受けることができます。料金も無料ですのでお早めにご予約いただけると
幸いです。
ご予約は 045-961-7835 横浜市の75歳以上の健診 とお申し付け下さい。
この横浜市健康診査ですが、現在国では高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施
という大変長いタイトルで制度化が進んでおります。横浜市では今年度も従来通りの
健診ですが、近いうちにおそらく変更となるかと思います。
一部では「フレイル健診」と呼ばれており、低栄養予防など私が専門としている分野
の内容に重点がおかれた健診です。近いうちに私の活躍する時代がくると思っています。
(桜が咲きそろそろまたひとつ年をとるせいか最近ますます図々しくなってきました)
当院では制度化に先駆けて?健診から低栄養を危惧される方へは管理栄養士による栄養指導の実施もさせていただいております。年に一度の健康チェック忘れずにご受診下さい。
虹&介護報酬改定のおはなし
管理栄養士の南です。
3月も下旬となり、春らしくなってきましたね。
先週の土曜日、人生でおそらく初めて180度つながっている虹を見ました!
あわてて写真を撮りましたが、両端が映りきらず…
久々にわくわくした出来事でした。
さて、今年は3年に一度の介護報酬の改定があります。
今回の改定で管理栄養士が主としている業務である栄養関係の項目において
多くの評価をいただく改定となりました。
「栄養」「口腔」「リハビリ」は、低栄養予防のために重要な項目ですので
医療、介護連携した支援ができるよう今後も取り組んでまいりたいと思います。
長年目指していたことが少しずつ形になってきました。
もう少し軌道にのりましたら、またブログでもご案内させていただきたいと思います。
2020年お世話になりました
すっかりご無沙汰しております。管理栄養士の南です。
クリニックは本日仕事納めです。
今年は本当に大変な1年でしたね。
まだまだ先の見えない日々ですが、来年皆様と元気にお会いできることを願うばかりです。
コロナ禍の中、健康教室は1月を最後に実施できておりませんが
個別の栄養相談…1253件、特定保健指導…91名実施させていただきました。
お話の中で温かいお言葉をたくさんいただき感無量です。
ブログに!と何枚か写真を撮っておりましたがご紹介できていない写真を
1年の振り返りをかねて載せさせていただきます。
6月15日 散歩途中に見つけたハート形のあじさい
8月30日 珍しい形の雲 かなとこ雲というらしい
12月24日 最近ジョギング再開しました!
1年間お世話になりました。また来年もよろしくお願い致します。
食べられなくなったらどうしますか?
管理栄養士の南です。
すっかりご無沙汰しておりますが元気にしています。笑
新型コロナウイルスにより、日常が一変してしまいました。
当院でも受付での検温や、透明シート、電話診療などの感染対策のほか毎月かかさず開催していた健康教室の実施見合わせなど大きな変化がありました。
日本在宅医療連合学会の学術集会もコロナウイルス対策としてweb開催となりました。
もともと名古屋での開催予定でしたので、参加するか迷っていましたがweb開催となり参加出来るはず…でしたが、なんと申し込みをすっかり忘れてしまい気づいた時には締め切り後でした。。。
ということで、かろうじて申し込みできた市民公開講座を聴講致しました。
日本在宅医療連合学会学術集会HPより
在宅医療に携わりたいと思って数年、取得した認定資格も更新時期になったのにいまだ実現できていません。外来通院から在宅医療までを継続して携わっていきたいのですが、現在は外来通院が難しくなるとそこで支援終了となってしまっているので残念です。
さて、今回の市民講座は
人生の最終段階を考える ― 食べられなくなったら、どうしますか?―
というテーマで開催されました。
私は管理栄養士ですので
「食べられなくなったらどうしますか?」
日頃から患者さまとのお話の中で度々登場する言葉なのですが…
今回web聴講中にアンケートがありました。
Q 食べられなくなったらどんな栄養管理を望みますか?
会場の回答は以下のとおりでした。
① 経鼻胃管(鼻からチューブをいれ水分・栄養管理を行う) 14名(4.9%)
② 胃ろう(胃に直接チューブを挿入し水分・栄養管理を行う)41名(14.3%)
③ 末梢静脈栄養(末梢の血管からの点滴栄養) 15名(5.2%)
④ 中心静脈栄養(鎖骨下などの血管から点滴栄養。高カロリー投与可能)9名(3.1%)
⑤ いずれも不要 113名(39.4%)
⑥ 質問自体が不適切 95名(33.1%)
皆様はどうお考えでしょうか?
考える上でまず医学的判定をもとにすることが重要です。
例えばがん末期かつ老衰の終段階においては人工栄養の利点はほとんどなく、⑤を選択することは緩和ケアの観点から気道内分泌(痰)などの減少で吸引の苦痛や、気道閉塞のリスク減少が期待できることが考えられます。
一方、交通事故によるけがなどで経口摂取は難しいものの全身状態良好な場合は②を選択し栄養管理を行うことでその後の回復の利点になることが期待できます。
つまり状況により選択の視点が異なります。
また1人ひとりの価値観を大切にすることも重要です。
そのためには元気なうちから人生の最期をどのように迎えるのかご家族や医療スタッフと
話し合いを重ねていくことが大切です。
「人生会議」という愛称もつきましたが、医療が進歩した現在、「人生の充実」を軸とした食支援ができるようチーム医療の一員として貢献できたらと思います。