横浜市青葉区 循環器内科 小児科 皮膚科 禁煙外来 睡眠時無呼吸症候群 地域医療を支えるクリニックです

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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

健康教室

12月 健康教室のご案内

こんにちは。

たちばな台クリニック医事課の川崎です。

 

10月の健康教室が大変ご好評につき、次回の健康教室が決定致しました。

なんと今回の健康教室は午前・午後の2部制で行います。

当院へのご利用が無い方もご参加する事が出来ます。

お気軽にお越し下さい。

 

日時:2024年12月26日(木) 午前の部 10:00~ / 午後の部 13:00~

場所:たちばな台クリニック 4階

講師:山嵜継敬 院長

備考:午前と午後の講演は同じ内容となります。

ご来院の際は、マスク着用にご協力をお願い致します。

 

たちばな台クリニック

〒227-0046

横浜市青葉区たちばな台2-7-1

電話番号:045-961-7835

FAX番号:045-961-7862

メールアドレス:tachibanadai.cl@gmail.com

 

 

たちばな台クリニック 健康教室を開催いたしました

今日は5年ぶりに当院の4階で健康教室を開催いたしました!

 

2019年までは毎月色々なテーマでお話しをさせていただいておりましたが、コロナ禍で長らく中止に😢

 

今回は第39回となりますが久しぶりの開催でしたので皆さん集まってくださるかとても不安でした………でも結果は満員御礼の71名のご参加!
本当にありがとうございました

 

 

気温も下がってきたことで血圧が心配です、という声が多かったため本日は「知っておきたい!最新の血圧のはなし」というテーマでのお話しです
メモを取りながら熱心にお話しを聞いてくださり、皆さんの健康意識の高さには本当に感動いたしました

 

(管理栄養士の南先生からも塩分や美味しいレシピのお話をしていただきました)

 

次回は認知症をテーマに12月に開催いたしますので、皆さんお気軽にぜひお越しください😌

健康教室を再開致します

こんにちは。

たちばな台クリニック医事課の川崎です。

本日は皆様に朗報をお届け致します。

 

コロナ禍により、ご好評のうちに延期となっておりましたが、

 

健康教室を再開致します!

 

当院へのご利用が無い方もご参加する事が出来ます。

お気軽にお越し下さい。

 

 

日時:2024年10月31日(木) 10:00~

場所:たちばな台クリニック 4階

講師:山嵜継敬 院長

備考:防災および感染対策上50名様で満席とさせて頂きますので、

ご理解の程を宜しくお願い申し上げます。

 

たちばな台クリニック

〒227-0046

横浜市青葉区たちばな台2-7-1

電話番号:045-961-7835

FAX番号:045-961-7862

メールアドレス:tachibanadai.cl@gmail.com

 

アクセス

東急田園都市線「青葉台駅」より市営バスで5分または徒歩で15分

 

 

 

健康教室「サプリメントについて」 part2

院長の山嵜です。

今回は前回に引き続きまして「サプリメントについて」の2回目です。

 

前回は

・健康食品の分類

・ビタミンのサプリメントについて

・プロテインについて

といった内容でお届けいたしました。

 

 

今回はその続きをお届けいたします。

 

まずはこれもたくさんのサプリメントがありますね。

魚の脂と言えば・・・、そうEPAです。

 

【EPA】

EPAには以下のような働きがあることが知られています。

❶ 血清脂質低下作用

❷ 抗血小板作用

❸ 動脈の伸展保持作用

 

日本人の高コレステロール血症患者を対象としたJELIS試験※では、高純度のEPA1.8g/日を摂取することにより、冠動脈イベントの発生率を19%低下することが証明されました。

特に、高中性脂肪、低HDLコレステロール患者では53%も冠動脈イベントの発症を抑えることが出来ました。

※JELIS試験:Lancet 2007;369:1090-1098

 

 

しかし、海外のEPAを用いた大規模試験では冠動脈イベントの発症率に有意差が認められなかった報告もあります。この差は何でしょうか?

 

 

それはEPAの摂取量の違いと考えられています。

 

このことからEPAはJELIS試験で証明されたように

「高純度のEPAを1.8g/日など高用量摂取する」

ことが重要と考えられています。

 

たくさんのEPAサプリメントが販売されています。

EPAサプリメントと謳っているもののごく少量しか含有していないサプリメントがたくさんあります。

購入される際には用量をしっかりとチェックして頂ければと思います。

 

 

 

最後に外来で最も質問の多かったこのサプリメント「グルコサミン」についてです。

 

【グルコサミン】

「グルコサミンとは軟骨に含まれる、ヒアルロン酸、コンドロイチンなどの主成分となるアミノ酸のことです。このグルコサミンですが、体内ではブドウ糖から合成されます。」

 

グルコサミンを含んだサプリメントのコマーシャルは、見られたことがない方の方が珍しいのではないでしょうか。

 

そこである有名メーカーのグルコサミンサプリメントのHPを拝見いたしました。

そこにはこんなデータが。

「グルコサミンを内服した群では変形性膝関節症の痛みが軽減されました!」

とグラフ付きで記載されていました。

 

しかし、元となっている論文(Jpn Pharmacol Ther. 43, 1017-1023,2015)をよく読んでみると、

「K-L分類 grade1(変形性膝関節症が疑われる程度)の軽症患者の疼痛の自覚は改善したが、それ以上の患者では疼痛軽減の効果が見られなかった」

という結果でした。

怖いですね。

論文の一部を抜粋してあたかも全ての患者に効果があったように見せている。そう思われてもおかしくないかもしれません。

 

グルコサミンを摂取することで膝関節の軟骨に成分が届いて軟骨を修復する。そういう考えからグルコサミンのサプリメントが出回っているかと思いますが、関節軟骨には血管が少なく経口摂取した成分が軟骨に十分届くとは思えません。

 

ある論文(Rheumatol. Int. 38 (8): 1413–1428)ではグルコサミンについてこのように結論していました。

「現在、変形性関節症に対するグルコサミンの使用を支持する良好なエビデンスはない」

 

 

私は決してグルコサミンのサプリメントを否定する立場ではありませんが、このようにまとめたいと思います。

「グルコサミンの効果は強いものではありません。

 漫然と服用することは控え、

 運動や減量など、他の方法も併用しましょう」

 

 

以上抜粋ではありますがサプリメントについての健康教室の内容を記させて頂きました。

 

私は自分の体に合っている気がすると言うのであれば、副作用や現在内服中の薬との相互作用がなければサプリメントを使用することは問題ないと考えています。

 

過剰な広告や、一部のデータを用いたコマーシャルなどに騙されることなく、賢いサプリメントライフをお過ごしください。

健康教室「サプリメント」について

10月31日に第35回たちばな台健康教室を開催致しました。

 

今回のテーマは

 

「知っておきたい! サプリメントのすべて」

 

今は空前のサプリメントブームです。

 

 

こんなにたくさんのサプリメント、私たちは何を選んだらいいのでしょうか?

 

アメリカではサプリメントは以下のように定義されています

「従来の食品・医薬品とは異なるカテゴリーの食品で、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、

 ハーブ等の成分を含み、通常の食品と紛らわしくない形状(錠剤やカプセル等)のもの」

 

このサプリメントは食品、つまり健康食品の一部と考えることが出来ます。

 

【健康食品の分類】

健康食品は以下の二つに分類されます。

 

❶ 国が機能の表示を許可しているもの:保健機能食品

 ⑴ 特定保健用食品:トクホ

保健用途の表示許可を受ける為に有効性・安全性の科学的根拠を示し、個別製品毎に国の厳しい

   審査・評価を受けた食品

 ⑵ 機能性表示食品

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び

機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたもの

 ⑶ 栄養機能食品

栄養機能食品とは、特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示す

るもの。

❷ 機能の表示が許可されていないもの:いわゆる健康食品

 

 

保健機能食品は商品に記載がありますので、栄養食品を選ぶ際には国が機能の表示を許可している保健機能食品なのか、それとも無認可のいわゆる健康食品なのかをまず認識することが大切かも知れません。

 

 

【ビタミンのサプリメント】

圧倒的に店頭に並んでいる種類が多いのがビタミンのサプリメントです。

 

ビタミンA , B, C, D, E, Kなどたくさんの種類がありますが、この中でも特にマルチビタミンのサプリメントは皆さんも一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。

 

しかし、今のところマルチビタミンのサプリメント摂取で疾患が予防できた、改善したという大規模データは存在しません。

 

現代の生活では通常の食事を摂取している限りビタミンが不足するという事はあまりないでしょう。

ただし、激しいスポーツをする方などではエネルギーを産生するためにビタミンB1が通常より必要かもしれません。また食事摂取量が少ない骨粗鬆症の方ではビタミンD、末梢の冷感が強い冷え性の方ではビタミンEのサプリメントが有効かもしれません。自分に不足しているビタミン、必要としているビタミンがあり、食事での摂取が不足している時には必要な分だけ補う、これがビタミンのサプリメントのポイントとなるでしょう。

 

 

【プロテイン】

巷ではプロテイン商品の売り上げがうなぎのぼりです。

若い女性から、高齢の方まで、老若男女プロテインを摂取しています。

その目的はダイエット、トレーニングによる筋力アップの補助、サルコペニア予防など様々です。

 

 

たんぱく質の推奨摂取量は

活動の少ない方「1g/kg/日」、活動量の多い方「1.5g/kg/日」とされています。

 

では体重50kgの方が必要なたんぱく質75gを卵で摂取すると何個分になるでしょうか?

 

 

 

実は卵12個分になります。 卵12個はなかなか食べられませんね。

ちなみに牛乳では2.2Lです。

 

このように必要なたんぱく質を食品から摂取しようとすると、脂肪分も多量に摂取することになります。

 

その点プロテインはたんぱく質に対して脂肪がかなり抑えられていますので、効率よくたんぱく質を摂取することが出来るわけです(例:たんぱく質26g、脂肪1.7g、炭水化物2.7g)。

 

プロテイン摂取のタイミングも大切です。以下のタイミングを参考に不足分を上手に摂取して下さい。

 

❶ 運動後30分以内

❷ 就寝前

❸ 補食として

 

次のブログでは皆様からご質問の多かった「EPA」や「グルコサミン」について述べていきます。

お楽しみに。

漢方で夏を乗り切る!

今年の夏も暑かったですね。

10月に入りようやく秋の気配を感じられるようになりました。

 

8月29日に「漢方で夏を乗り切る!」というテーマで健康教室を開催致しました。

 

 

 

 

夏バテの原因は日本の特徴的な気候 高温多湿 にあるのかもしれません。

 

ここで症例を1例

 

【症例】70歳 男性

【病歴】長い梅雨が明け、毎日畑での仕事をしていました。水分摂取には気を付けていたが、徐々に

疲労が抜けなくなり、食欲も低下。少し動くと胸がドキドキしたり、息が切れたりするように

なったため当科受診となった。

【処方】清暑益気湯

このような典型的な夏やせは気や水の不足と考えられます。

清暑益気湯は黄耆・人参・陳皮・黄柏・麦門冬・蒼朮・当帰・五味子・甘草が含まれます。

黄耆と人参を含む漢方薬を参耆剤と呼び、体力・気力を補う効果を持ちます。

また、人参、麦門冬、五味子は乾いた身体を潤してくれる働きを持ちます。

低下した消化機能に対しては、人参・黄柏・蒼朮・陳皮が調子を整えてくれます。

以上の生薬の効果から

気を補い、身体を潤して、食欲を改善させてくれる

それが清暑益気湯の効果です。

 

夏バテには様々な原因があります。

最近は空調の効いた室内で多くの時間を過ごし、体調を崩される方もたくさんいらっしゃいます。

このように暑さと冷えの間で自律神経のバランスが崩れてしまった方には

柴胡桂枝乾姜湯などが有効かもしれません。

柴胡桂枝乾姜湯は力がなく、貧血気味で、口が渇き、動悸(どうき)や息切れがあり、神経過敏な人

の、更年期障害やいわゆる血(ち)の道症、神経症、不眠症などに用いられる漢方薬です。

暑さと冷えにより過敏になった神経をいやし、体の熱や炎症を取って、心身の働きを整えてくれるわけ

です。

 

 

 

南先生からは秋の薬膳についてお話をして頂きました。

秋は「肺」の動きが活発になる季節です。

肺は東洋医学では呼吸や気、水分代謝の調節を行う臓器とされています。

この肺の動きが活発になりますと皮膚や髪の乾燥や、喘息の増悪を来すことになります。

 

そこで秋の養生のポイントは「暑さを取り除きながら、肺を潤す」です。

というわけで、水を補うズッキーニを使ったレシピを紹介して頂きました。

 

ズッキーニと豚肉の甘辛炒め

 

今回ご紹介した漢方薬はあくまでも一例です。

漢方や薬膳をうまく利用して、年々過ごしにくくなってくるなつを上手く乗り切りたいですね。

 

 

 

 

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