2017年09月
心臓弁膜症
皆さん、心臓弁膜症をご存知でしょうか。
心臓には4つの部屋があり、部屋と部屋の間には血液の逆流を防止するための弁がついています。
この弁が硬くなって開きにくくなったり、逆に閉じにくくなったりする疾患を心臓弁膜症といいます。
弁がうまく開かなくなれば血液を送り出すことが出来ません。
反対に閉じにくくなると血液が逆流を起こしてしまうわけです。
昨日この弁膜症についての研究会「Valvular Heart Disease Forum」におきまして、
「超高齢者における弁膜症治療の実際」というテーマでお話しをさせて頂きました。
加齢とともに進行する弁膜症ですが、現在日本の弁膜症患者数は約200~300万人と推定されています。
重症化するまで進行してしまった弁膜症は外科的治療の対象になります。
しかし早期に発見されず超高齢になってしまうと、外科的治療のリスクも増大し治療が困難になります。
そのためにもまずは日常診療における早期発見が何よりも重要です。
弁膜症を見つける最も大切な診察は”聴診”。
心雑音ひとつで弁膜症の診断が出来るのです。
皆さんの健康を維持するためにこれからも心して胸の音を聞き、弁膜症の早期発見に努めていきたいと思います。
神奈川不整脈研究会
9月2日 第58回神奈川不整脈研究会が横浜で開催されました。
前回の研究会にて御推薦を頂き、今回から幹事として参加させて頂きました。
また、症例報告として「右肺静脈Carina部と右房間のconnectionを旋回路の一部に有する心房頻拍の一例」を発表いたしました。
これは心房頻拍という不整脈に対して当院でカテーテルアブレーション治療を行った報告です。
発表に対しましてたくさんの先生方から有意義なコメントを頂き大変勉強になりました。
これからも質の高い治療を皆さまに提供できるよう努めていきたいと思います。
※上は当院におけるカテーテルアブレーション治療で使用している3Dマッピング(Ensite PrecisionTM)で作成した左心房です。
不整脈が心臓の中をどのように流れているか、色で描出することが出来ます。
外来診察室
これまで内科外来の2つの診察室の間には壁がありました。
そのためスタッフが2つの部屋を自由に行き来しにくく、診療にもご迷惑をおかけすることがありました。
そこで、8月30日「診察室の大移動」を行いました。
これまで皮膚科外来で使用していた2部屋を内科診察室に、内科外来で使用していた部屋を皮膚科外来にレイアウト変更です。
もちろん大変な大移動でしたが、外来時間終了後からクリニックスタッフ一丸となって夜遅くまで頑張ってくれました。
クリニックスタッフの団結力には本当に感動しました。
これからも皆様により良い医療をお届けできるよう、スタッフ一同日々頑張りますので宜しくお願いいたします。