2018年05月
神奈川県糖尿病療養指導士
管理栄養士の南です。
先日取得している神奈川県糖尿病療養指導士の「認定バッチ」が届きました!
せっかくなので「神奈川県糖尿病療養指導士」についてご紹介させていただこうと思います。
名前の通り、神奈川県内にて糖尿病療養指導に携わるスタッフが取得できる認定制度です。
現在取得者数は県内で416名、職種別の割合としては薬剤師29.6%、看護師26.7%、管理栄養士は23.3%となっています。
私も416名のうちのひとりとして地道に活動しております!
認定の取得および更新にあたっては研修に参加し一定以上の単位が必要となります。ということで、次の更新にむけて絶賛単位取得中です。
以前にもブログに書きましたが、日本における糖尿病患者数は1000万人を超えました。
糖尿病には食生活や運動などの生活習慣が関係することが多くあります。予防はもちろん、薬物治療を開始後も食事療法や運動療法の継続が必要です。糖尿病は自覚症状がないうちに進行してしまうこともあります。
そのため、健康診断を受け定期的に健康状態を把握することが大切です。
横浜市の特定健診および健康診査は、義務付けられている空腹時血糖値に加え、過去1~2か月の平均値がわかるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の測定もあり、糖代謝異常が発見しやすくなっています。
今週木曜日は当院の健康教室ですが、今回のテーマは「健診」のススメです。
ちょうど平成30年度の特定健診の受診券がご自宅に届くころかと思います。
山嵜院長、時期とテーマが絶妙のタイミングですね!
今年から変わった健診の制度など、知らないと損をする内容になっている
(と思います)。また、アンチエイジングのホルモンのお話もあるとの事です。もちろん、今月もブレイクタイムのレシピ紹介もさせていただきます!。
タイトルから話がそれてしまいましたが、健診は糖尿病でないかどうかを見ていく重要な機会になりますので、受け忘れのないようしていきたいですね。
そして健診についての詳細については今週の健康教室にご参加いただけたらと思います。
5月31日 午前10:00より たちばな台クリニック 4階
テーマ: 「健診」のススメ。~これは知らないと損をします~
講師は院長 山嵜 継敬 先生です。
ご予約不要ですのでお気軽にお越しください。皆様のご参加を職員一同お待ちしております。
健康教室レポート 「睡眠」ついて ~質の高い眠りを手に入れるために~
第18回 たちばな台健康教室レポート
「あなたはよく眠れていますか?」その質問に「Yes」と答えられる人はどのくらいいるでしょうか。人生の3分の1は睡眠が占めています。人生80年とすれば27年も眠っていることになります。よりよい人生を送るための「質の良い睡眠」のお話です。
冒頭の質問で「Yes」と答えた会場の方は1割程度でした。皆様少なからず眠りに悩みを感じているようです。
睡眠の質が下がるとどのようなことが起こるか・・・大多数の方は、身体的・精神的に不健康感を感じているようです。肥満や高血圧、糖尿病などの病気になるリスクも高くなります。また、仕事中や運転中に眠気を感じ思わぬ事故に繋がる恐れもあります。
睡眠の質は「最高の90分」を手に入れる!
人の眠りには「レム睡眠」(脳は起きていて体が眠っている睡眠)と「ノンレム睡眠」(脳に体も眠っている睡眠)の2種類があり、それを繰り返しながら眠っています。
寝つくとまずノンレム睡眠が訪れます。特に最初の90分間のノンレム睡眠は、睡眠全体の中で最も深い眠りです。その次、入眠後およそ90分後に訪れるのが最初のレム睡眠です。
このノンレム睡眠とレム睡眠のセットが明け方くらいまでに4、5回繰り返し現れるのが、通常の睡眠パターンです。
睡眠の質を高めるには、”最初のノンレム睡眠”をいかに深くするかということがポイントです。ここで深く眠ることができれば、その後の睡眠リズムが整います。
この大切な最初の「最高の90分」をしっかり深く眠ることができれば、ベストな睡眠がとれるの事になります。
体温をコントロールすることがポイント!
「最高の90分」手に入れるには体温をコンとルールする必要があります。体の内部の体温「深部体温」は、上がった分だけ下がろうとするので深部体温が降下する時に寝ると入眠しやすくなります。それが眠りへの入り口です。
深部体温を下げるために就寝前の1時間半前に入浴が有効的です。入浴により深部体温は0.5℃程アップして、その後深部体温の下降がより大きくなり、熟眠に繋がります。入浴をしないとゆるやかにしか下がりません。
時間がないときや夏場は足湯が効果的
寝る直前にお風呂に入ると、寝ようとしても体温が下がらず、逆に寝つきにくくなってしまいます。夜遅くに帰宅したときなど、すぐ眠りたい場合はシャワーだけにする事もあると思います。そんな入浴が出来ないときに効果的なのが「足湯」です。
末梢を暖めることで深部体温を下げる効果が得られます。入浴より時短で簡単ですので試してみてはいかがでしょうか。
快眠を得るためにやってはいけない3つのNG
①お酒
日本人は、不眠を対処するために医師に受診する人が少なく、お酒の力を借りることが圧倒的に多いです。それは寝付きを良くするからでしょう。しかし、アルコールは早く眠りに落ちるが中途覚醒や早期覚醒が増加します。利尿作用により夜間のトイレや脱水や低酸素状態、レム睡眠の短縮などが起こります。
②食事
就寝前は、「満腹」も「空腹」もいけません。就寝前の3時間前までに食事を済ませましょう。どうしても空腹の時は、消化のいいものを摂るといいでしょう。
③ブルーライト
網膜に達する光の中で紫外線に最も近いエネルギーを持つ光がブルーライトです。LEDの波長の影響が強いので良くありません。寝る前にLEDなどの明るい部屋で過ごしたり、スマホやパソコンを見つづける脳が興奮して活性化されてしまうので寝つきが悪くなり眠りも浅くなります。
足元灯などの間接照明や波長の短い電球色証明の部屋で寝るまでの間過ごすと良いでしょう。
睡眠を大切にすることは自分を大切にすることです。快眠を得ることでより良い人生を送りましょう。
上質な睡眠への第一歩を踏み出してください。