横浜市青葉区 循環器内科 小児科 皮膚科 禁煙外来 睡眠時無呼吸症候群 地域医療を支えるクリニックです

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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

2025年08月

「第40回たちばなどんたく」に参加しました

こんにちは。

たちばな台クリニック医事課の川崎です。

 

今年で第40回という節目の年を迎えた地域のお祭りに参加しました。

たちばな台病院と共同で、お子様が楽しめる輪投げゲームをメインに、

脱水症予防のドリンク販売、万が一の事態に備えた救護所を用意しました。

 

たちばなどんたくに多くの人が集まり、地域の皆様と直接触れ合える楽しい機会を頂きました。

これからも地域に根差した活動を通じて、皆様と一緒に楽しい思い出を作っていきたいです。

来年もお会いできる事を楽しみにしています。

 

 

10月 健康教室のご案内

こんにちは。たちばな台クリニック医事課の川崎です。

今年の夏は暑すぎですよね。

横浜市の最高気温は今年の8月6日に記録した、38.1℃だそうです。

青葉台駅からクリニックまで歩くだけで汗だくです。

前回の健康教室では、夏バテや熱中症に効果のある漢方薬のお話でしたので、

皆様は漢方薬を飲んで夏を乗り切っているのでしょうか。

講演を聞けなかった私は夏を乗り切れそうにありません。

 

前置きが長くなりましたが、健康教室のご案内を致します。

次回の健康教室は10月に開催致します。

内容はサプリメントの使い方や選び方についてです。

医師の目線からそれぞれの症状に合ったサプリメントのお話を致します。

お気軽にご参加下さい。

 

 

 

講演内容:医師が教えるサプリと健康食品 正しい選び方と使い方

日時:2025年10月2日(木) 午前の部 10:00~ / 午後の部 13:00~

場所:たちばな台クリニック 4階

講師:山嵜継敬 院長

備考:午前と午後の講演は同じ内容となります。

   ご来院の際は、マスクの着用にご協力をお願い致します。

 

 

 

 

たちばな台クリニック

〒227-0046

横浜市青葉区たちばな台2-7-1

電話番号:045-961-7835

FAX番号:045-961-7862

メールアドレス:tachibanadai.cl@gmail.com

 

アクセス

東急田園都市線「青葉台駅」より市営バスで5分または徒歩で15分

子どもの発熱 どう対応する? 子どもの発熱と解熱剤のしくみ  たちばな台クリニック小児科 秋谷 進

子どもの突然の発熱は、とても心配なことです。
しかし、発熱は体がウイルスや細菌と戦っている重要なサインでもあります。

この記事では、発熱のメカニズム、解熱剤について、小児科医の立場から分かりやすく解説します。

 

■発熱のしくみ

①体が熱を出す仕組み

ウイルスや細菌といった小さな敵が体の中に侵入すると、白血球などの免疫細胞が感知し、「サイトカイン」を放出するようになります。サイトカインが血液の流れに乗って脳に運ばれると、情報伝達物質「プロスタグランジン」が作られます。

このプロスタグランジンが、脳の体温をコントロールしている「体温調節中枢(視床下部)」に働きかけ、体温を上昇させるよう指令が発せられるのです。

②生体防御反応としての発熱
発熱は、体を守るための重要な「生体防御反応」の一つです。体温が上昇することにより、多くのウイルスや細菌は増殖しにくくなります。例えば、インフルエンザウイルスなども、高い熱には弱いのです。

体温が上昇すると、私たちの免疫システムで働く白血球などの免疫細胞がより活発に、そして効率的に病原体と戦えるようになります。熱を出すことで、体は病気を早く治そうと頑張っているのです。

 

■子どもの解熱剤、大人とどう違うの?~安全な解熱剤の選び方~

発熱した子どもに処方される解熱剤は、主に「アセトアミノフェン」という成分のものです。アセトアミノフェンが熱を下げる詳しい仕組みは、まだ完全には分かっていません。しかし、アセトアミノフェンが脳の体温調節中枢に作用し、血管を広げて体の外へ熱を逃がしやすくして体温を下げると考えられています。大人が熱や痛みでよく使うロキソプロフェン(商品名:ロキソニン®など)や、ジクロフェナクナトリウム(商品名:ボルタレン®など)といった解熱鎮痛薬は、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」という種類です。NSAIDsは、体温を上げる原因物質であるプロスタグランジンが作られるのを抑えることで熱を下げます。しかし、1999、2000年の厚生科学研究で、子ども、特にインフルエンザなどの特定のウイルス感染症にかかっている場合にNSAIDsを使用すると、死亡率が高くなることが報告されました。そのため、日本小児科学会からも「インフルエンザの際にはアセトアミノフェンが適切であり、NSAIDsの使用は慎重にすべき」という提言が発出され、原則として子どもには使用しません。

熱があっても比較的元気で、水分も取れて眠れているなら、急いで使う必要はありません。一般的には38.5℃以上で、子どもがつらそうにしている場合が使用を考える目安です。

 

詳しくは以下を参照してください。

秋谷進.東京報道新聞.子どもの発熱 どう対応する?発熱と解熱剤の正しい知識と理解.

子どもの発熱 どう対応する?発熱と解熱剤の正しい知識と理解 – 東京報道新聞

 

 2025.08.13  たちばな台クリニック小児科 秋谷 進

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