健康教室「サプリメント」について
10月31日に第35回たちばな台健康教室を開催致しました。
今回のテーマは
「知っておきたい! サプリメントのすべて」
今は空前のサプリメントブームです。
こんなにたくさんのサプリメント、私たちは何を選んだらいいのでしょうか?
アメリカではサプリメントは以下のように定義されています
「従来の食品・医薬品とは異なるカテゴリーの食品で、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、
ハーブ等の成分を含み、通常の食品と紛らわしくない形状(錠剤やカプセル等)のもの」
このサプリメントは食品、つまり健康食品の一部と考えることが出来ます。
【健康食品の分類】
健康食品は以下の二つに分類されます。
❶ 国が機能の表示を許可しているもの:保健機能食品
⑴ 特定保健用食品:トクホ
保健用途の表示許可を受ける為に有効性・安全性の科学的根拠を示し、個別製品毎に国の厳しい
審査・評価を受けた食品
⑵ 機能性表示食品
事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び
機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたもの
⑶ 栄養機能食品
栄養機能食品とは、特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示す
るもの。
❷ 機能の表示が許可されていないもの:いわゆる健康食品
保健機能食品は商品に記載がありますので、栄養食品を選ぶ際には国が機能の表示を許可している保健機能食品なのか、それとも無認可のいわゆる健康食品なのかをまず認識することが大切かも知れません。
【ビタミンのサプリメント】
圧倒的に店頭に並んでいる種類が多いのがビタミンのサプリメントです。
ビタミンA , B, C, D, E, Kなどたくさんの種類がありますが、この中でも特にマルチビタミンのサプリメントは皆さんも一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、今のところマルチビタミンのサプリメント摂取で疾患が予防できた、改善したという大規模データは存在しません。
現代の生活では通常の食事を摂取している限りビタミンが不足するという事はあまりないでしょう。
ただし、激しいスポーツをする方などではエネルギーを産生するためにビタミンB1が通常より必要かもしれません。また食事摂取量が少ない骨粗鬆症の方ではビタミンD、末梢の冷感が強い冷え性の方ではビタミンEのサプリメントが有効かもしれません。自分に不足しているビタミン、必要としているビタミンがあり、食事での摂取が不足している時には必要な分だけ補う、これがビタミンのサプリメントのポイントとなるでしょう。
【プロテイン】
巷ではプロテイン商品の売り上げがうなぎのぼりです。
若い女性から、高齢の方まで、老若男女プロテインを摂取しています。
その目的はダイエット、トレーニングによる筋力アップの補助、サルコペニア予防など様々です。
たんぱく質の推奨摂取量は
活動の少ない方「1g/kg/日」、活動量の多い方「1.5g/kg/日」とされています。
では体重50kgの方が必要なたんぱく質75gを卵で摂取すると何個分になるでしょうか?
実は卵12個分になります。 卵12個はなかなか食べられませんね。
ちなみに牛乳では2.2Lです。
このように必要なたんぱく質を食品から摂取しようとすると、脂肪分も多量に摂取することになります。
その点プロテインはたんぱく質に対して脂肪がかなり抑えられていますので、効率よくたんぱく質を摂取することが出来るわけです(例:たんぱく質26g、脂肪1.7g、炭水化物2.7g)。
プロテイン摂取のタイミングも大切です。以下のタイミングを参考に不足分を上手に摂取して下さい。
❶ 運動後30分以内
❷ 就寝前
❸ 補食として
次のブログでは皆様からご質問の多かった「EPA」や「グルコサミン」について述べていきます。
お楽しみに。