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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

青葉区医師会 循環器研修会

少し前の話になりますが、9月13日(水)に青葉区医師会館で青葉区循環器研修会が開催されました。

今回は「心疾患のトータルマネージメント」をテーマに、たちばな台病院 副院長・心臓血管センター長の太田先生と私で現在のたちばな台病院・クリニックで行っている最新の治療についてお話をさせて頂きました。

太田先生は『たちばな台病院での冠動脈インターベンション~その特色と地域連携の重要性~』、私は『どこまで治せる? 当院における心房細動アブレーション~治療適応から術後管理まで~』というタイトルで講演いたしました。

冠動脈インターベンションというのは、動脈硬化により狭くなったり閉塞したりした心臓の血管(冠動脈)を、手首や太ももの付け根から挿入したカテーテルを用いて治療するカテーテル手術のことです。1977年にスイスのAndreas Gruentzigが世界で初めて冠動脈に対するバルーン拡張術を施行し約40年になります。その後1986年にはステントという金属のコイルを血管内に留置し血管を拡張させる画期的な方法が開発され、2002年には現在もステント治療の主流として使用されている薬剤溶出性ステントが登場しました。

 

 

薬剤溶出性ステントにより再狭窄率を劇的に減少させることが出来ましたが、ステントは異物であるため血栓症という危険性がつきまとうこと、またあくまでもコレステロールが蓄積されて生じた動脈硬化を押しのける治療であることなどが問題となります。そこで、現在太田先生が力を入れているのがDCA(Directional Coronary Atherectomy:方向性冠動脈粥腫切除術)という方法です。

 

 

DCAとは先端の片側半分にカッターのついたカテーテルを狭窄部まで進めていき、カッターを回転させることで動脈硬化を削り取ってしまう治療方法です。当然非常に熟練した技術が要求されますが、成功すれば動脈硬化を体外に除去することが出来るという事になります。治療可能な部位は限られてきますが、ステントを用いずに良好な拡張を得ることもできることから、非常に期待される治療法です。

胸の痛みがある、狭心症と診断されている、ステント治療を受けたことがある、もし最新の冠動脈インターベンションにご興味がある方はぜひ当院までお気軽にご相談ください。

 

※私の講演の内容に関連した話は9月28日に行いました健康教室のブログでお届けいたします。

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