安全に食べるための食事介助技術
管理栄養士の南です。
NPO法人 口から食べる幸せを守る会 理事長
看護師 小山珠美先生の研修会に久々に参加してきました。
神奈川県栄養士会主催の研修会でしたが、
なんとお隣の管理栄養士さんが「南さん!」でした。
偶然の出会いに運命感じてしまいました★
研修の冒頭、死因についてのお話がありました。
現在日本人の死因の第3位は老衰です。
厚生労働省 平成30年人口動態統計月報年計より引用
老衰とは心身が複合的に衰弱することですが、死亡診断書記入マニュアルでは
「高齢者でほかに記載すべき死亡原因のない、いわゆる自然死」と定義されています。
高齢になると複数の疾患を抱えていることも多く、その判断は難しいそうです。
しかし共通する点として、人生の最期は食べることができなくなります。
全身の慢性的な炎症により細胞の数が減少し、臓器の機能が低下します。
消化管の機能も低下するため、食事を摂っても吸収することが難しくなり身体は
痩せていきます。最終的には食事を受けつけなくなります。
摂食嚥下機能の低下40歳代から始まるといわれています。
個人差も多くあるため、違和感を感じ始めたらお早めにご相談下さい。
当院では摂食嚥下リハビリテーション学会分類2013を用いて摂食嚥下機能低下に対する栄養指導
を実施しております。お気軽にお問い合わせください。
今回の研修では食事介助の実習がありました。
自分で食事をすることが困難な際は介助者による「食事介助」により食事をすることがあります。
不適切な介助は誤嚥や窒息などのリスクが高まり大変危険ですので、食事介助を担当する際は介助技術が重要となります。
ちなみに、写真のスプーンは介助には不向きです。柄の長いティースプーンが適しています。
長くなりましたので、この続きはまた次回ご紹介させていただきます。