HUG ~避難所(H)運営(U)ゲーム(G)~
管理栄養士の南です。
雪予報の出ていた3連休初日に神栄-DAT研修会に参加してきました。
神栄‐DATとは、日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT: The Japan Dietetic Association-Disaster Assistance Team)の神奈川県版です。所属する都道府県の研修を修了するとJDA-DATにスタッフとして登録することができます。
昨年は日本各地で災害に見舞われてしまいましたが、西日本豪雨災害や北海道地震の際に行った被災地支援について学びました。
厚生労働省をはじめとした関連機関とのやりとりや、JDA-DATとしての取り組みなど、スピード感のある対応に驚くとともに、災害時には特殊栄養食品ステーションが設置されますが、支援を必要としている方への情報伝達のあり方など考えてきました。
机上の学びも大変勉強になりましたが、今回は加えてHUGという避難所運営ゲームを体験しました。
自治体の避難所開設に携わる役員であるという設定で、小学校の避難所開設を行います。250枚の擬似カード(※)を使用し避難してくる人々を受け入れていきます。
※カードには地区名 名前 年齢 性別 自宅の被災状況(全壊など)と糖尿病やアレルギー、妊娠中などと行ったコメントが記載されています。
災害要支援者と呼ばれる高齢者、障がい者、妊産婦、こども、旅行者への対応や感染症の課題、トイレの問題、ペットの対応など、戸惑うことが続出でした。
グループワークで行いましたが医療機関、施設、行政、大学と所属する環境が異なる管理栄養士の構成でしたのでそれぞれの視点の違いなど、勉強になることがたくさんありました。
クリニックでは管理栄養士は私1人ですので、こうした管理栄養士の研修会は、同職種との情報交換や管理栄養士としての職務を客観的に考える機会となります。
今回「災害」という非常時の研修でしたが、日常業務の「食支援」も想いや環境を尊重しながら進めますので、形が見えにくく思い悩むことも多くあります。
今回人道支援についても学びその中で改めて「尊厳」について考える機会をいただき、日々の「食支援」の軸として取り組んでいきたいと感じました。
写真は人道支援における行動規範について書かれた難しい文章を小学生高学年の子に説明するというグループワークで行ったものです。
(ちなみに私は6班でした、バナナを使って説明しました!)