2020年01月
カテーテルアブレーション地域連携の会でお話しをさせて頂きました
院長の山嵜です。
10月18日にいつも患者様を御紹介頂いている先生方をお招きし青葉台フォーラムで講演会を開催させて頂きました。
「AFトータルケアセミナー」というタイトルで今年で2回目の開催になります。
今回は当院で実際に行っている心房細動アブレーションの手技について先生方にお話をさせて頂きました。
当院では再発率を少なくするために電位指標によるpoint-by-pointの前庭部肺静脈隔離術(PVAI)に、さらに解剖学的な拡大肺静脈隔離術(EEPVI)を併用しています。
この方法を用いる事により、万が一re-connectionが発生しても容易に心房細動することを予防することが出来ると考えています。
実際に当院での発作性心房細動の1年後非再発率は9割をこえる結果を得ることが出来ております。
患者様にとっては大きな決意をもって望むアブレーション治療です。
1回の治療で最良の結果が得られるように努める事が私たちの義務だと考えています。
第1回 たちばな台ICLSコースを開催しました
院長の山嵜です。
10月6日に日本救急医学会認定ICLSコースを開催致しました。
以前にプレで第0回を開催しておりますが、今回は記念すべき第1回開催となります!
ICLSは「immediate cardiac life support」の略で、心肺停止患者に対する最初の10分間に行うべきスキルの事を示します。
コースは朝から夕方までで、ほとんどが実技訓練という非常にハードな内容ですが、やる気に満ち溢れた5名のスタッフが参加してくれました。
まずは講義からスタートです。これがこの日の唯一の座学です。
正しい胸骨圧迫のレクチャーです。
除細動器の使用方法について丁寧にレクチャーします。
当院コースの名物。季節を感じる軽食コーナーです。事務局 岩本さんのセンスが光ります。
午後になるとシナリオに基づいた実践訓練にうつります。
皆さんどんどんいい動きになっていくのがはっきりわかります。素晴らしい!
筆記テスト・実技テストに皆さん合格!
修了証を手に記念撮影。皆さん疲れていてもいい笑顔です!
これからも患者様の命を守るために、BLS・ICLSコースを定期的に開催し、たちばな台病院・クリニックスタッフのスキル向上に役に立っていければと思います。
嶮山小学校の防災訓練に参加してきました
9月29日 嶮山小学校で防災訓練が開催されました。
嶮山小学校は青葉区に12ある災害時地域定点診療拠点のひとつで、地震などの災害が発生した際に地域自治体の皆様を中心に医師・薬剤師・歯科医師・柔道整復師・看護師が駆け付け診療を行う場所になっています。
今回は大地震の発生を想定しての、定点診療拠点の開設訓練です。
傷病者を重症度に振り分けるトリアージ訓練の様子
自治会スタッフ、Yナース、薬剤師と協力して傷病者のカルテを作成します
訓練後小学校図書室にて反省会です。
青葉区は横浜市の中でも災害対策が最も進んでいると言われておりますが、その中でも嶮山小学校の訓練は最先端を行く内容で感銘を受けました。
私も青葉区医師会の災害担当理事として各地域の防災に協力していければと思います。
糖尿病の研究会に参加してきました。
院長の山嵜です。
先日 Diabetes Table Discussion Meeting in Yokohamaに参加してきました。
この会では日常の糖尿病診療の疑問をテーマに先生方とディスカッションを行ってきました。
わたしからは
「短い診療時間の中で先生方はどのように効率的な栄養指導をされていますか?」
というテーマを挙げさせて頂きました。
先生方も短時間での栄養指導には非常に悩んでいらっしゃるようで、十分なお話が出来ていないのが現状のようでした。
当院では月間の栄養指導の件数が100件以上と非常に多く、先生方も皆さん驚いていらっしゃいました。
食事管理のみならず、運動療法を含めた生活習慣の改善は糖尿病治療で最も大切です。
栄養管理や生活習慣などにつきましてお悩みがございましたらいつでもお気軽に当院に御相談ください。
東京都バレーボール協会でBLSコースを開催しました!
院長の山嵜です。
当院では定期的にスタッフを対象に日本救急学会認定のBLSコースを開催しております。
今回東京都バレーボール協会より御依頼を頂き、当院スタッフと共にBLSコースを開催して参りました。
試合会場では選手だけではなく、観客の皆さんにもいつ何時何が起こるかわかりません。
参加されたバレーボール協会の皆さんは本当に真剣に講習に取り組んでいらっしゃいました。
今回は助っ人として六本木心臓血管研究所のインストラクターお二人にも参加して頂きました。
訪問看護ステーションの川上所長も指導に熱が入ります。
バレーボール協会副会長も見守る中、AEDの使用方法についてのレクチャーです
何も起こらないのが一番ですが、何が起こるかわからないスポーツの現場です。
会場のスタッフの皆さんがいざという時のスキルを身につけること、この重要性がスポーツ界にも浸透してきているんだなという事を肌で実感した貴重な経験でした。
東京都バレーボール協会の皆様、お疲れ様でした、そして有難うございました。
漢方で夏を乗り切る!
今年の夏も暑かったですね。
10月に入りようやく秋の気配を感じられるようになりました。
8月29日に「漢方で夏を乗り切る!」というテーマで健康教室を開催致しました。
夏バテの原因は日本の特徴的な気候 高温多湿 にあるのかもしれません。
ここで症例を1例
【症例】70歳 男性
【病歴】長い梅雨が明け、毎日畑での仕事をしていました。水分摂取には気を付けていたが、徐々に
疲労が抜けなくなり、食欲も低下。少し動くと胸がドキドキしたり、息が切れたりするように
なったため当科受診となった。
【処方】清暑益気湯
このような典型的な夏やせは気や水の不足と考えられます。
清暑益気湯は黄耆・人参・陳皮・黄柏・麦門冬・蒼朮・当帰・五味子・甘草が含まれます。
黄耆と人参を含む漢方薬を参耆剤と呼び、体力・気力を補う効果を持ちます。
また、人参、麦門冬、五味子は乾いた身体を潤してくれる働きを持ちます。
低下した消化機能に対しては、人参・黄柏・蒼朮・陳皮が調子を整えてくれます。
以上の生薬の効果から
「気を補い、身体を潤して、食欲を改善させてくれる」
それが清暑益気湯の効果です。
夏バテには様々な原因があります。
最近は空調の効いた室内で多くの時間を過ごし、体調を崩される方もたくさんいらっしゃいます。
このように暑さと冷えの間で自律神経のバランスが崩れてしまった方には
柴胡桂枝乾姜湯などが有効かもしれません。
柴胡桂枝乾姜湯は力がなく、貧血気味で、口が渇き、動悸(どうき)や息切れがあり、神経過敏な人
の、更年期障害やいわゆる血(ち)の道症、神経症、不眠症などに用いられる漢方薬です。
暑さと冷えにより過敏になった神経をいやし、体の熱や炎症を取って、心身の働きを整えてくれるわけ
です。
南先生からは秋の薬膳についてお話をして頂きました。
秋は「肺」の動きが活発になる季節です。
肺は東洋医学では呼吸や気、水分代謝の調節を行う臓器とされています。
この肺の動きが活発になりますと皮膚や髪の乾燥や、喘息の増悪を来すことになります。
そこで秋の養生のポイントは「暑さを取り除きながら、肺を潤す」です。
というわけで、水を補うズッキーニを使ったレシピを紹介して頂きました。
ズッキーニと豚肉の甘辛炒め
今回ご紹介した漢方薬はあくまでも一例です。
漢方や薬膳をうまく利用して、年々過ごしにくくなってくるなつを上手く乗り切りたいですね。