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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

学会・研究会

高尿酸血症の全国講演会でお話をさせて頂きました

8月3日椿山荘で高尿酸血症の全国講演会がありました
いずれも著名な先生方からお話しをいただく中、わたしからは「高尿酸血症診療における病型分類の重要性」というテーマでお話しをさせていただきました
全国から210名を越える専門の先生方がお集まりになり、講演会から懇親会までとても貴重で有意義な会となりました。
演者の一人名越先生(右から2番目)は高校バレー部のチームメイト(わたしがセッターで彼がセンター)であり、卒業30年以上経過してまさかこんな形でコラボすることになるとはと、お互い感動してしまいました😭

かかりつけ医におけるCOVID19診療について講演させていただきました

青葉区感染症講演会にお招きいただき「最新版診療の手引きから考える かかりつけ医におけるCOVID19診療」というテーマでお話をさせて頂きました

 

 

2020年から始まったCOVID19との戦いですが、5類となった今でもその猛威はおさまったわけではありません。

初期の株に比べて重症度が低下したとはいえ、今もなお重症化や後遺症に悩まされている患者様がたくさんいらっしゃいます。

 

インフルエンザ感染症と同様に

❶ マスクや手洗いによる感染対策

➋ ワクチンによる感染・重症化予防

❸ 抗ウイルス薬による治療

 

この3本柱が整った時にCOVID19との共存という形に落ち着いてくれるのかもしれません。

まだ問題は山積ですが、ただの風邪とは全く違うという認識は忘れずにいてほしいと思います。

日本不整脈心電学会学術大会に参加してきました

7月18日から日本不整脈心電学会学術大会が石川県金沢市で開催されました。
新しいアブレーション技術であるパルスフィールドアブレーションのセッションをはじめ、今後さらなる形態の変化を遂げようとしている新しいペースメーカーの話などたくさん勉強させていただきました。
学生時代にも数えきれないほど訪れている金沢ですが、第2の故郷北陸はやっぱりいいところです😊

日本心臓リハビリテーション学会学術集会に参加してきました

7月13日、14日と神戸で心臓リハビリテーション学会が開催されました
心血管疾患に罹患した後にどれだけ日常生活に復帰できるか、そして再発を予防することができるか、それが心臓リハビリテーションになります。
特別講演ではボディビルチャンピオン「バズーカ岡田」として著名な日体大教授 岡田隆先生から「除脂肪と筋肥大」についての興味深すぎるお話しがありました。患者様の運動処方においても目から鱗の話が満載で、あっという間の40分でした。
講演後には日体大の繋がりでお話しもさせていただき、改めて筋肉の大切さを知るとても良い機会となりました。
岡田先生ありがとうございました!
→岡田先生のYoutubeはこちら

SURIセミナー ~心腎尿酸症候群という概念~

院長の山嵜です。

 

昨日はSURIセミナーで

「高尿酸血症は心腎保護の時代へ ~病型分類の重要性とSURIという選択~」

というテーマでお話をさせて頂きました。

 

痛風の原因疾患、そしてメタボリックシンドロームのサロゲートマーカーとして扱われてまいりました高尿酸血症ですが、近年多くの疾患のリスク因子であることが明らかとなってまいりました。

 

 

 

特に最近では高尿酸血症と心血管疾患、腎機能障害との強い関連に注目が集まっています。

 

 

 

高尿酸血症が心血管疾患をもたらすメカニズムの一つが内皮機能障害です。

 

尿酸そのものがもたらす酸化ストレスや炎症、またキサンチンオキシダーゼがキサンチンやヒポキサンチンを参加する際に発生する活性酸素種、そして尿酸塩結晶がインフラマソームを介して炎症性サイトカインの産生が内皮機能障害をもたらす要因とかんがえられております。

 

 

そしてDual energy CTにより、尿酸塩結晶が冠動脈や大動脈にも沈着していることが明らかとなり、尿酸塩結晶が上記のメカニズムにより動脈硬化の進展に関与していることが推察され、

「血管内痛風」という考え方も登場するようになりました。

 

 

 

高尿酸血症が腎機能障害をもたらす病態としては尿酸塩結晶が尿細管や腎間質に沈着することで間質性腎炎を発症する「痛風腎」が最も有名です。

 

しかし、尿酸塩沈着が生じなくとも高尿酸血症が腎機能障害を生じることが明らかとなってまいりました。

 

 

 

以上のように高尿酸血症な心血管疾患と腎機能障害に深く関係していることを踏まえ、「心腎尿酸症候群」という概念を提唱させていただきたいと思います。

 

 

 

高尿酸血症をメタボリックドミノの中心として認識し、実臨床において早期から積極的な介入をすることで、心血管疾患および腎機能障害の発症を抑制することが出来るかもしれません。

 

 

当院では高尿酸血症の病型分類を行ったうえで、一人一人の患者様に適した治療を選択しております。

お困りのことがございましたらぜひお気軽にご相談ください。

日本循環器学会総会に参加してきました

院長の山嵜です。

 

今週は神戸で開催されております日本循環器学会総会に参加してまいりました。

循環器系では最大の学会ということもあり多くの先生方が参加されており、大盛況の様相でした。

 

 

今回は「血圧コントロール不良高血圧に対するサクビトリルバルサルタンの有用性と家庭血圧管理への影響」について発表をしてきました。

 

 

 

 

高血圧は心血管イベント発症の最大のリスク因子であり、家庭血圧とくに早朝血圧の管理がイベント抑制に最重要であることが知られています。

 

しかし降圧薬を内服している高血圧患者様の中で降圧目標を達成できている患者様は21%しか存在しないのがわが国の高血圧診療の実際です。

 

 

サクビトリルバルサルタンはナトリウム利尿ペプチド系の増強とレニンアンジオテンシン系の阻害作用により強力な降圧作用を有することから、高血圧診療における有用性が期待されています。

 

 

今回の報告でもAT1受容体拮抗薬とCaブロッカーを内服しているにもかかわらず降圧目標が達成できていない患者様に対するサクビトリルバルサルタン切り替え後の降圧目標達成率が48週間で60%まで改善することが明らかとなりました。

また懸念されていた過降圧の副作用も認めることなく収縮期血圧は125mmg前後に収束することも安全性を考えるうえで非常に心強いデータとなりました。

 

 

発表後にはたくさんの先生方からお声がけいただき、発表内容に大変興味を持っていただいた様子でした。

 

 

 

 

無事に発表を終え、翌朝には三宮にあります「生田神社」に参拝に。

生田神社にお祀りされている稚日女尊(わかひるめのみこと)は物を生み育て万物の成長をご加護する神様として広く崇敬されているとのことでした。

 

神戸という地名も生田神社をお世話するために朝廷から与えられた家を神戸(かんべ)と呼び、そこから「こうべ」に派生したという由来があるようです。

 

それにしても早朝晴天で、とても清々しくお参りをさせて頂きました。

 

 

 

 

二日間とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 

ありがとうございました。

 

 

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