2018年03月
研修報告 栄養管理セミナー
魅力ある食支援のための食習慣アセスメント(BDHQ)の活用
管理栄養士の南です。前回のブログ更新から時間が経過してしまいました。。。
前回は日本静脈経腸栄養学会に参加したことをご報告させていただきましたが、その翌日、上記研修会に参加してきました。
講師は東京大学教授の佐々木 敏先生です。佐々木先生は、私たち管理栄養士のバイブル
「日本人の食事摂取基準」策定に関わっていらっしゃいます。
現在食事摂取基準は2015年版にて運用されており、5年に一度更新されますので、来年はまた新しい基準が発表になる予定です。(日々、勉強…!!)
さて、今回の研修はタイトルの通り、食習慣アセスメントに関する内容でした。
日ごろ栄養相談をさせていただく際には、生活状況や食生活についてお聞かせいただいておりますが、お聞きした内容をもとに、行動計画を考えていきます。その流れをアセスメントと称しております。正しいアセスメントを行うことが、適切な行動計画を作ることにつながるため非常に重要なのです。
BDHQとはそのアセスメントに使用するためのツールであり、15分程で回答できる質問票から構成されています。
当院では現在、私が自分で作成したアナログなアセスメントシートを使用しておりますが、試行錯誤しながら何度か更新し今に至っています。
BDHQに関する研修会は、実は今回2回目の参加です。前回初めて参加した際は、目から鱗の連続で、インプットすることで精一杯でしたが、今回はそれと比べると少し内容を整理できたような気がします。どんな素晴らしいツールも使いこなせてこそ意義があります。繰り返し学び、自信がついたら導入等も相談していきたいと考えていますので、院長その際はよろしくお願いいたします。
佐々木先生著書の「栄養データはこう読む」を読んでおりましたが、
最新刊「データ栄養学のすすめ」の当日販売会&サイン会がありましたのではりきって購入しました!
ブログ掲載の許可もいただきましたので載せさせていただきます。
進捗状況としては買って満足!の状態ですが、ぼちぼち読み進めていきたいと思います。
健康教室レポート 漢方で元気に過ごそう
第16回 たちばな台クリニック健康教室 レポート
漢方薬で元気に過ごそう!
~ここから始める漢方薬の基本~
講師:山嵜 継敬先生
2月22日、小雨が降りとても寒い日でしたが、60名の方にご参加いただき健康教室を開催いたしました。
今回のテーマは「漢方」ということで、私もとても楽しみにしておりました。
(薬膳レシピを作成するにあたり、悪戦苦闘し猛勉強いたしましたが…)
「漢方」は中国から伝わった中医学をもとに日本の国土や民族性に合わせてに発展してきました。
今回は風邪についての漢方薬を中心に、基本的な漢方の考え方についての要点についてもお話がありました。
※もっと詳しく知りたい!とご意見も多数いただきました。山嵜院長、第二弾をぜひお願いいたします!
内容につきましては、ビデオ配信させていただいておりますのでご覧いただけたらと思います。
今日は毎回ご協力いただいているアンケートの一部について、皆様からのご意見をご紹介させていただきます。(52名の方にご協力いただきました。ありがとうございます)
Q1. 性別は?
男性24名 女性27名
→男性、女性ほぼ同じ人数でした
Q2.参加回数は?
初めて17名、 2~3回 18名、 4~6回 6名 、7~9回 4名 10回以上 2名
→継続してご参加いただいてる方に加え、今回は青葉台地域ケアプラザさんがきっかけでご参加いただいた方も数名いらっしゃいました。
Q3. 健康教室の内容は?
満足 39名、 やや満足9名、 やや不満 0名、 不満 0名
わかりやすかったです(3名)
勉強になりました。知識がふえました
漢方に興味を持ちました
あっという間でした
漢方治療受診したいです
もう少し時間が長いとよかった
→多くの方にご満足いただけたとお答えいただき、院長をはじめスタッフ一同達成感にひたっておりますが、今後も有意義なお時間を過ごしていただけるよう取り組んでまいります。
Q5. スタッフの対応は?
満足 43名、 やや満足 5名、 やや不満 0名、 不満0名
感じが良い(3名)
対応がやさしかった(4名)
明るくわかりやすく、理解できました。料理のレシピ参考にします
→温かいお言葉ありがとうございます。私へのお言葉であると都合よく解釈し、嬉しくて自慢してしまいました。
Q7. ご意見・ご感想
五臓についてとりあげて下さい
漢方のテーマ、第二弾をお願いします。(4名)
南のからだのレシピいつも試食をしています。薬膳料理レシピ継続期待
会場全体が和やかな雰囲気が大変すばらしいと感じています
アンケートにどんなテーマを取り上げてほしいか?項目をいれてほしい
漢方の知識が全くなかったので勉強になりました
非常によかったです
楽しいセミナーをありがとうございました
睡眠についてのお話を聞きたいです
体力・筋力維持するためにどうしたらよいか知りたいです
高血圧、コレステロールについて知りたいです
これからも地域住民と病院をつなげる活動を続けて下さい。(3名)
たちばな台クリニックと院長がすごく身近になりました
漢方薬の構成から副作用のことも理解できてよかったです。
たちばな台クリニックで受診したいと思います
※コメントの一部を掲載させていただきました。
→いただいた内容を、今後の健康教室運営に活かしていきたいと思います。
アンケートの中に質問をいただきましたので、山嵜院長よりお答えいたします。
Q 湯、散の違いは?
A 「~湯」と最後につく漢方薬はもともと生薬を煎じて作った薬で「葛根湯」や「小青竜湯」などがあります。体を温める作用をもつ漢方薬に多く見られます。
これに対して「~散」と最後につく漢方薬は、散剤で生薬を細かく刻んで粉末状にしたものです。水で抽出しづらい成分や揮発しやすい成分を含む漢方薬に適しています。
現在は「エキス製剤」と呼ばれるものが多く利用されていますが、これは生薬を煎じたエキスを乾燥(粉末化)させたものを顆粒剤にしたものです。安定した品質を得ることができ、保管が便利なため広く使われています。
Q 睡眠によい漢方は?
A 不眠に対して使用する漢方薬はあります。ただし、西洋薬のように強制的に眠りにいざなうような作用はありません。
不眠にも様々な理由があります。
「イライラして眠れない」「足が冷えて眠れない」「火照って眠れない」など人により様々です。
それぞれの証にあった漢方薬を使用し良い眠りが得られるようにしていきます。
下記はイライラして眠れない方に対する一例です。また御相談下さい。
・柴胡加竜骨牡蠣湯
・加味温胆湯
・清心温胆湯
・抑肝散
今後ともスタッフ一同、旬のテーマでお届けできるよう取り組んでまいります。
次回は3月29日(木) 午前10時より
知っておきたい高血圧の話 ~血圧って下げた方がいいの?~
講師は 院長 山嵜 継敬 先生です。
予約不要ですのでお気軽にお越し下さい。
管理栄養士 南 加奈子
学会参加報告 日本静脈経腸栄養学会
管理栄養士の南です。
2月22日の健康教室にはたくさんの方にご参加いただきありがとうございました。
健康教室を終えた後、凍える寒さの中パシフィコ横浜で開催された第33回日本静脈経腸栄養学会に参加してきました。
今回の学会テーマは「あらためて腸について考える」です。
実は数年前から「腸内細菌」に興味を持ち研修会に参加したりしておりましたので、あらためて腸について考えてきました。笑
私が数年前から注目していた、某商品が大手メーカーさんのブランドで発売になりこれからの広まりが楽しみです。
ヒトの腸内細菌叢は離乳期に安定し、生涯にわたり大きく変わらないと言われています。私達の体内には100種類100兆個の腸内細菌が存在し、最近では腸内細菌叢と疾病の関係についても言われるようになってきました。
ですが、腸といって身近なところでは便秘や下痢になど排便に関する事ではないかと思います。排便コントロールには様々な要因がありますが、昨年慢性便秘症に対するガイドラインが発表となりました。便秘といえば乳酸菌(腸内細菌)や食物繊維と思いつくかもしませんが、ガイドラインでは弱い推奨という位置づけなんです。とはいえ良い結果になるかどうかは別として、腸内細菌や食物繊維も考えてみることは無駄ではないと感じます。排便についてお悩みでしたらぜひ一度お声かけ下さい。
ちなみに、便の形状を示す評価法としてブリストルスケールを用います。4のような便の形状が良い便です。皆様の便はいかがでしょうか?
その他、静脈栄養(点滴による栄養管理)、がんの栄養管理、終末期医療に関する栄養管理などについて学んできました。私も参加させていただいている青葉区医師会栄養・ケアステーションからも発表がありました。
2日間、しっかり学ばせていただきましたので、日々の業務に活かしていきたいと思います。
実はその翌日は別の研修会に参加しました。そのお話はまた次回にさせていただきますね。
春便り
たちばな台クリニック居宅介護支援事業所ケアマネージャーの大橋です。
ケアマネージャーは毎月ご利用者様のお宅を訪問し、
「生活の中で何か大変なことがないか」
「使われている介護保険のサービスに満足されているか」
等をうかがい、ご自宅での生活が安心して継続できるよう支援を行います。
今年は例年にない寒さが続きますが、行く先々で春の息吹が少しずつ感じられるようになりました。
↑いろいろな種類の水仙が咲いていました。黄色い水仙の花言葉は「私のもとに帰って」
↑梅の花も満開です。白梅の花言葉は「気品」
↑春を告げる花のスノードロップ。花言葉は「希望」
寒い冬もあと少し…風邪やインフルエンザに注意して過ごしましょう。
昭和大学藤が丘病院 ICLS オープンコース
総師長の箱田です。 先日、昭和大学藤が丘病院で行われたICLSへ参加してきました。
一般的に普及している心肺蘇生法のBLS(ベーシックライフサポート)は一般の方が取得できるライセンスに対し、ICLSは医療者を対象としています。
基本はBLSを中心に専門的な気道管理と医療用除細動(電気ショック)その他、原因究明と対応方法を導くためのコースで日本救急医学会の認定となります。
今回は当クリニックより看護師が受講する事もあり私はインストラクターとして参加させて頂きました。
コースディレクターは、昭和大学藤が丘病院 救急医学科 教授 林 宗貴 先生
「先生、いつもお世話になります。 本日も宜しくお願いします。」
朝9時からスタートして午前中は基本的なBLSを中心としたトレーニングです。
BLSで重要な事は絶え間ない正しい胸骨圧迫の継続です。 まずは一人で行う胸骨圧迫がいかに大変な事であるか身を持って知って頂く事から指導していきます。
体力を使い切った午後からは、専用マネキンシュミレーターを使用してBLS、気道確保、電気ショック、を中心に病態シナリオに沿った救急救命方法について頭と体を使って実践します。
私の担当ブースは現役の若い医師からベテラン医師と当院の看護師の6名で構成されました。 指導者が看護師で受講者が医師というセッティングはオープンコースではよくある事。 ディレクター、ブースリーダーの力を借りて個性を理解し良いチームワークを形成できる様にコーチングしていくのがインストラクターの役割です。(汗!(^^)!汗)
このコースでは実際の資格に関わらず医師役という立場で実践を行う事で救急蘇生に関する共通認識を身に付ける事ができます。当院から参加した看護師もはじめの緊張が嘘の様に周囲の医師に指示を出しながらチームワーク良く実践している様子がとても良かった。 (事前予習の効果がよく出ていました。!(^^)! 一番良かったよ!!)
写真: 見事 合格 林 先生よりライセンスを授与されました。 おめでとう
「すみません 記念撮影おねがいします。」
林 先生 コーススタッフの皆さんお世話になりました。 今回初めてインストラクーを経験した当クリニック看護師さん協力ありがとう。 また次回もがんばりましょう。