2017年11月
健康教室 ~会場準備編~
総師長の箱田です。 10月26日(木)に行われた健康教室の一部分をご紹介させて頂きます。
今回のテーマは「子どもの成長について」小児科:岸 健太郎先生です。
参加される方は、お母さんと小さなお子様になると思い可愛いらしい工夫を行って準備致しました。
講演が始まる直前にはオムツ交換の場所が無い事に気が付き、「緊急オムツステーション。」を設置して普段の雰囲気と異なった会場が出来上がりました。
楽しいキャラクターでお迎え準備。 クリニック美化委員の甲斐さん。お願いしまーす。!
キッズスペースも作成 僕が準備しました。 転んでもでも大丈夫です。!(^^)!
キッズの反応も上々 甲斐さんありがとうございます。!(^^)!
今回は子どもにも楽しんで頂けた健康教室になりました。 協力をして頂いた職員の皆様ありがとうございました。
本題の第12回たちばな台クリニック健康教室の模様につきましてはまた後日報告をさせて頂きます。 宜しくお願いします。
ご存知ですか? ボツリヌス療法
はじめまして 看護部 師長の川上です。
皆さんはボツリヌス療法をご存知ですか?
食中毒で有名なボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシン(ボトックス)という毒素には筋肉の緊張をやわらげる作用があります。このボトックスを有効成分とする薬を注射する治療法、これがボツリヌス療法です。
ボツリヌス療法の適応症には瞼や顔の痙攣、痙性斜頸、小児脳性麻痺による尖足、そして「手足の痙縮」があります。
当院では手足(上肢・下肢)のこわばり(痙縮)に対してボツリヌス療法を行っています。
ボツリヌス療法の効果としては
・手足の関節が動かしやすくなり、日常生活動作が行いやすくなる
・拘縮(関節が固まってしまう)を予防する
・介護の負担が軽くなる
・痙縮による痛みが緩和される
ことなどが期待できます。
しかし、このボツリヌス療法で大切なことはリハビリテーションです。こわばっている筋肉にボトックスを注射した後は、毎日継続したリハビリテーションが必要となります。固まっている筋肉をゆっくりと伸ばしますので、患者様にも協力していただかなければなりません。
実際に治療前には肩から上肢にかけて強いこわばりがあり肘関節も伸びず、寝衣に袖を通すことも困難であった患者様に対してボツリヌス療法を行いました。ボトックス注射を行い、その後毎日リハビリテーションを継続したところ見違えるように上肢は伸展できるようになりました。ケア中にいつも浮かんでいた患者様の苦痛の表情もやわらぎ、またケアもしやすくなったと現場の全員が効果を実感しました。
もちろん効果の少ない方もいらっしゃいます。また注射の効果は3か月程度のため計画的に治療を継続する必要もあります。
今後もこのような新しい治療法が増えることで患者様の苦痛が減り、安楽な入院生活を提供できればと思い日々看護を行っています。
※ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
横浜マラソン2017 ~ドクターランナー~
明日10月29日は「横浜マラソン2017」の開催日・・・でした。
というのも台風が近づいているため残念ながら本日中止が決定いたしました。
この日のために大会の準備を行ってきた方たちにとっては非常につらい決断だったとは思いますが、
ランナーやボランティアの方々の安全を考慮すれば英断だったと思います。
今回の横浜マラソンでは私も青葉区医師会からドクターランナーとしてフルマラソンに参加する予定でした。
雨の中走る決意をしておりましたが、お天気にはかないません。
今後も機会があれば是非ドクターランナーとしてマラソンに協力できればと思います。
さあ明日からまたトレーニング再開です。
糖尿病 低糖質の効果は?
管理栄養士の南です。
10月14日、21日に糖尿病の研修会に参加してきました。
現在日本人の糖尿病患者数は1000万人、6人に1人が糖尿病に罹患しています。
30年前は100人に1人でしたので、急激に患者数が増えている現状です。
糖尿病治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱で行います。
血液検査で血糖コントロールを定期的に評価していきますので、検査の結果が毎回気になるところではあると思いますが、治療の目標は
「健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持、健康な人と変わらない寿命の確保」
(糖尿病治療ガイド2016-2017より)です。
私は、食事療法を主に担当しておりますが、苦しいだけの食事療法では生活の質の維持という目標は達成できませんので、これならできそう!と思える改善案を患者様と一緒に考えていくことを心掛けています。
さて、研修では糖質制限の是非についてのお話がありました。
結論からいうと、糖質制限に効果なし!というのが現時点での見解のようです。
糖質を控えることは、「低糖質」「糖質制限」「ロカボ」などといった言葉が使われ、テレビや雑誌などで取り上げられることも多くありますね。
定義はそれぞれ違うようですが、「ロカボ」について調べてみると1食の糖質を20~40gにすることを意味するようです。1日1600kcalとするとエネルギー比の15~30%ということになりますが、これは糖尿病治療ガイドライン(50~60%)の半分以下です。
日本人は平均して摂取エネルギーの60%を糖質から摂取していますので、主食を1/3~1/2に減らすということになりますね。もともと必要以上に摂取している方にとって、それくらいがちょうどよい場合も確かにありますが、適量摂取している方にとっては、糖質を控えることは摂取エネルギー不足、虚弱(フレイル)につながってしまう危険性もあります。
今回の研修で、改めて糖質制限について整理することができました。ガイドラインだから…ではなく、根拠をきちんと説明し、皆様の疑問が少しでも解消できるよう学んでいきたいです。
健康教室レポート ~心房細動カテーテル治療~
第11回たちばな台クリニック健康教室レポート
たちばな台クリニックでは、毎月1回、健康教室を行っています。山嵜院長をはじめ各科の医師より疾患等をテーマにした講義や心肺蘇生セミナーを定期的に開催しています。今回は、9月28日(木)に行われた健康教室の様子をご紹介します。
テーマは、「心臓病の最前線 胸がドキドキすることありませんか? ~当院における心房細動カテーテル治療~」です。早朝は強雨でしたが、開始時間が近づくにつれて雨があがり、32名の参加者を迎えることが出来ました。講師の山嵜継敬院長の専門的な話を楽しみに来場された方々が多くいらっしゃいました。
はじめに、管理栄養士の南さんより恒例の「からだに美味しいレシピ」コーナーからスタート。今回は、サラダチキンを使った、サラダ、ナムル、にゅうめんの3品をご紹介。タンパク質が豊富でコンビニ等で手軽に手に入るのでお勧めです。
さて、皆さん 「心房細動週間」をご存じでしょうか? 3月9日から1週間、心房細動とは何かを広く知らせるため定められています。その心房細動とは何か、心房細動が引き起こす疾患とは何かを山嵜継敬院長よりお話しさせて頂きました。
心房細動は、心房がとても速くかつ不規則に収縮するために起こる不整脈です。60歳を超えると増加する傾向があり男性に多くみられます。脈が乱れ心臓のポンプ機能が低下して、胸がドキドキするなどの動悸や胸部の不快感、気分の悪さなどの症状がみられます。
心房細動それ自体は死に至るような不整脈ではありませんが、心房の中に血栓(血のかたまり)ができやすくなるために脳梗塞をおこします。脳梗塞の1/3は心房細動が原因と言われています。また、心房細動によって心拍出量(心臓が血液を送り出す力)が低下し、頻脈が持続して心筋が障害され、心不全にいたる場合があります。心房細動があると5倍の確率で心不全をおこします。
当院では、カテーテルを用いた治療、カテーテルアブレーションを行っています。太ももの血管から電極カテーテルという管を入れ、心房の中の壁を焼く治療法です。心房で起きている異常な動きを抑える治療です。「肺静脈隔離術」や「線状焼灼法」の手技を詳しくお話しさせて頂きました。
(3Dマッピングを用いて行った肺静脈隔離術と左房天蓋部線状焼灼)
最後に山嵜院長より皆様に「心房細動は治る病気です。」と早期発見早期治療を呼び掛けました。
美化委員より ハロウイン♪
外来クラーク甲斐です。
クリニックでは美化委員で院内の飾り付けを担当しています。
シーズン毎に季節感を感じていただけるよう工夫しています。
10月は各階にハロウィンの飾り付けをしました!
1階医事課
2階 小児科前 3階 病棟
来院の際には、是非、ご覧下さい!
次回もお楽しみに♪