2017年11月
健康教室レポート ~子どもの成長について~
第12回 たちばな台健康教室
10月26日(木)週末は、台風21号、22号の影響で天気に振り回される日々でしたが、当日は快晴で迎えることが出来ました。
今回は、「子どもの成長について」をテーマに健康教室初登場、小児科の岸健太郎先生より講義させて頂きました。岸先生は、風邪や胃腸炎など一般的な疾患はもちろんのこと内分泌疾患やアレルギー疾患を専門としています。普段の診療風景のように丁寧で分かりやすく参加者に語りかけていました。
子どもの成長障害には、身長が周りの子より低い、思春期が早く来てしまう、また遅れてしまう等の症状がありこれを見逃さず評価することが大切です。
背が伸びるということは、骨が成長して長くなることです。骨の成長には、骨の材料になるたんぱく質や亜鉛、ビタミンDなどの栄養と、骨の成長を促すホルモンが必要です。
骨の成長に特に大切なのがたんぱく質。魚、肉、卵、豆、乳製品などいろいろなたんぱく質をバランスよくとることが大切です。成長に必要な栄養は、いろんな食品からバランスよくとることが最も大事なことです。
たくさん食べれば食べるほど背が伸びる訳ではなく、過度の摂取は肥満をまねき、背を伸ばす過程で障害を来すことがあるようです。
「寝る子は育つ」と言いますが、成長ホルモンは、夜、眠っているときにたくさん分泌されます。睡眠には、毎日規則正しいまとまった睡眠が必要です。目安は最低7時間以上で毎日偏りのない良質な睡眠が大切と言うことです。
管理栄養士の南さんのレシピ紹介では、たんぱく質、亜鉛、ビタミンDが多く含まれるさんまを使ったトマト煮を紹介してくれました。9月の健康教室で紹介したサラダチキンを使ったアレンジレシピもたんぱく質が豊富な食材ですので、メニューに加えていただけたらうれしいです。院内で配布していますので手に取ってみてください。
男の子用 女の子用
第5回たちばな台BLSコース開催しました
総師長の箱田です。 11月11日(土)クリニックにて第5回たちばな台BLSコースを開催いたしました。
たちばな台クリニックでは職員を対象に日本救急医学会認定BLSコースを開催しています。
BLSとは:ベーシックライフサポートと言われる心肺蘇生法です。
参加者は看護師だけではなく看護補助者、薬剤師、事務員等を含む全ての職員を対象に行う事で安全な救急医療の意識統一を行っています。
インストラクターの指導のもと胸骨圧迫法(心臓マッサージ)、気道管理(呼吸管理)、AED(電気ショック)について4時間に渡って実践していきます。
BLSコースでは分からない事や自信を持てない事などをインストラクターに聞きながら
楽しく実践できる事が特徴です。
始めにデモンストレーションを見て色々と不安になる自分たちが最後には実技テストを受けて自信を持てるまでのスキルを感じ取る事ができます。
今回も本院とクリニックより総勢9名の職員が参加し、皆さん頑張ってBLSライセンスを取得しました。
!(^^)!
行事食♪ ハロウイン
管理栄養士の南です。
引き続きハロウインの内容になりますが…
10月31日ハロウインの日に、入院患者さまへハロウイン献立を提供させていただきました。
ごはんをお化けの形にして、海苔で顔を作成。
メインはかぼちゃハンバーグです。
いつもと雰囲気を変え、ワンプレートで盛り付けをしました。
次回は、11月23日 勤労感謝の日に「栗ごはんなど…」を予定しております
★ハロウィンイベントを行いました★
医事課岩本です。
10月31日 ハロウィンの日に、クリニックを受診していただいたお子様に
数量限定でシールと消しゴムのプレゼントをご用意致しました。
初めての試みで、数も限られていたのでよろこんでいただけるか不安でしたが、
皆さんとてもよろこんでくださり、あっという間に無くなりました。
窓口のカエル君人形は手作り衣装でカボチャと魔女に仮装しました。
カエル君は子供たちに大好評で、カエル君で遊ぶ子供たちに私達も元気を分けてもらえます。
院内掲示物を読んでいただく際に、飾り付けも楽しんで頂けるとうれしいです。
健康教室 ~会場準備編~
総師長の箱田です。 10月26日(木)に行われた健康教室の一部分をご紹介させて頂きます。
今回のテーマは「子どもの成長について」小児科:岸 健太郎先生です。
参加される方は、お母さんと小さなお子様になると思い可愛いらしい工夫を行って準備致しました。
講演が始まる直前にはオムツ交換の場所が無い事に気が付き、「緊急オムツステーション。」を設置して普段の雰囲気と異なった会場が出来上がりました。
楽しいキャラクターでお迎え準備。 クリニック美化委員の甲斐さん。お願いしまーす。!
キッズスペースも作成 僕が準備しました。 転んでもでも大丈夫です。!(^^)!
キッズの反応も上々 甲斐さんありがとうございます。!(^^)!
今回は子どもにも楽しんで頂けた健康教室になりました。 協力をして頂いた職員の皆様ありがとうございました。
本題の第12回たちばな台クリニック健康教室の模様につきましてはまた後日報告をさせて頂きます。 宜しくお願いします。
ご存知ですか? ボツリヌス療法
はじめまして 看護部 師長の川上です。
皆さんはボツリヌス療法をご存知ですか?
食中毒で有名なボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシン(ボトックス)という毒素には筋肉の緊張をやわらげる作用があります。このボトックスを有効成分とする薬を注射する治療法、これがボツリヌス療法です。
ボツリヌス療法の適応症には瞼や顔の痙攣、痙性斜頸、小児脳性麻痺による尖足、そして「手足の痙縮」があります。
当院では手足(上肢・下肢)のこわばり(痙縮)に対してボツリヌス療法を行っています。
ボツリヌス療法の効果としては
・手足の関節が動かしやすくなり、日常生活動作が行いやすくなる
・拘縮(関節が固まってしまう)を予防する
・介護の負担が軽くなる
・痙縮による痛みが緩和される
ことなどが期待できます。
しかし、このボツリヌス療法で大切なことはリハビリテーションです。こわばっている筋肉にボトックスを注射した後は、毎日継続したリハビリテーションが必要となります。固まっている筋肉をゆっくりと伸ばしますので、患者様にも協力していただかなければなりません。
実際に治療前には肩から上肢にかけて強いこわばりがあり肘関節も伸びず、寝衣に袖を通すことも困難であった患者様に対してボツリヌス療法を行いました。ボトックス注射を行い、その後毎日リハビリテーションを継続したところ見違えるように上肢は伸展できるようになりました。ケア中にいつも浮かんでいた患者様の苦痛の表情もやわらぎ、またケアもしやすくなったと現場の全員が効果を実感しました。
もちろん効果の少ない方もいらっしゃいます。また注射の効果は3か月程度のため計画的に治療を継続する必要もあります。
今後もこのような新しい治療法が増えることで患者様の苦痛が減り、安楽な入院生活を提供できればと思い日々看護を行っています。
※ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。