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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

学会・研究会

日本在宅栄養管理学会

管理栄養士の南です。

先週末は在宅関係の学会がなんと日程が重なり開催されました!
悩んだ結果

 

・土曜日…日本在宅栄養管理学会
会場)駒沢女子大学

・日曜日…日本在宅医療連合学会
会場)京王プラザホテル

 

に参加してきました。

 

今回は在宅栄養管理学会の報告です!

 

現在、青葉区医師会栄養ケア・ステーションから何件か訪問栄養指導を行っております。少しずつ経験も増えてきているせいか、例年学会に参加すると目から鱗の連続でしたが、今回は少し冷静に講演を聴くことができたように思います。

 

食支援の必要性は管理栄養士以外の職種の方からも認められ始めている一方で、まだまだ管理栄養士の介入は『制限される』事をはじめとしたマイナスイメージが強い事、管理栄養士の雇用に繋がる報酬面での制度上の課題などなかなか在宅支援が広がらない現状を改めて感じました。

 

あたりまえのように名乗っている管理栄養士という言葉ですが、管理という言葉のイメージがマイナスイメージの根本なのではないかとシンポジウムを拝聴し感じました。

 

栄養士にとって、『管理栄養士』と『栄養士』は大きな違いがあり、『栄養士さん』と呼ばれると『管理栄養士です』と訂正したくなる私ですが、

 

 

☑️管理栄養士…国家試験に合格し得られる資格

☑️栄養士…卒業と同時にに与えられる資格

 

 

という大きな違いがあるのですが、そのプライドがイメージの邪魔をしているのではないかと思うと反省する限りです。

 

そこで、学会の内容からズレますが管理栄養士について少しご説明させていただきます。

 

管理栄養士とは
厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者をいう。(栄養士法より)

 

 

説明になっていませんね。。。

管理栄養士になってまもなく20年、ずっと管理栄養士は栄養士の上位資格と認識して名前に疑問を感じる事もなく過ごしてきました。なので『管理』という言葉を分けて考えた事もないわけですが、今更ながら調べてみました。

 

 

管理

全体にわたって掌握し、常時意図する通りの機能を発揮させたり好ましい状態を保てたりするようにする事

(息子の国語辞典を借りて調べました)

 

 

 

余計にわからなくなりました…すみません。

 

 

ですが伝えたいこととしましては

日頃より極力制限しないよう心がけています。

もっとはっきり指示して欲しいと言われてしまう事もある程ですが、自分主体の食生活をしていただきたいからです。限度を越し、その結果健康に不利益になっている場合はその事実についてお話させていただいたい上で妥協点について一緒に考え調整できるように取り組んでおります。

 

 

×「(他人に)管理される」

○「(自分で)管理する」

 

 

と考えればそう悪くないでしょうか??

 

おかげ様で当院では毎月の外来栄養指導件数は少しずつ増え現在月100件ほどとなっています。その8割〜9割ほどが継続患者様です。食生活は長期に渡り少しずつ継続する事が大切です。気軽に話せる関係作り、今後も努力してまいります。

そして、クリニックに管理栄養士の配置が進むよう情報発信をして行く事もクリニック管理栄養士の使命だと感じました。こちらについては次回また書かせていただきます。

埼玉不整脈ペーシング研究会に参加してきました

2019年6月1日さいたま新都心で開催された埼玉不整脈ペーシング研究会に参加してきました。

 

今回はたちばな台病院 臨床工学技士の山田君と二人で発表です。

 

私の発表タイトルは

「LSI 指標アブレーションにおける CF および Power の違いによる Lesion Size の検討  ~体外モデルを用いて~」

 

山田君の発表タイトルは

「EP-guided PVAI での有効通電部位と Voltage map で仮定した myocardial sleeve における左房肺静脈間電気的交通部位の比較検討 」

 

 

 

それぞれ心房細動アブレーションにおいて当院で注目しているポイントの研究成果の発表です。

 

 

 

 

対外モデルを用いた実験風景です。みんなで試行錯誤しながら進めていきました。

 

 

 

計14演題の発表があり、毎回3題の優秀演題が選ばれますが、

今回なんと私たちの2演題とも優秀演題に選んでいただきました!

 

 

左から秋間先生、山嵜、矢田先生、山田、松本先生

 

 

今後も当院では一例一例を大切にし、皆さんにより良い医療をお届けできるようにスタッフ一同精進していきたいと思います。

心房細動と睡眠時無呼吸症候群

5月15日神奈川循環器睡眠障害研究会で

「心房細動と睡眠時無呼吸症候群 

~夜間発作性心房細動に対してCPAPが有効であった一例~

というお話をさせて頂きました。

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群は様々な心血管イベントの発生に関与していますが、心房細動との関連も非常に深いことが報告されています。

 

心房細動患者の約50%に睡眠時無呼吸が見られ、重度の睡眠時無呼吸患者では心房細動の発症リスクが約4倍になると言われています。

 

 

 

今回の症例では夜間を中心に終日頻発する上室性期外収縮と夜間に限定した発作性心房細動が認められました。

抗不整脈薬は著効せず、無呼吸の検査を行った所無呼吸低呼吸指数:51回/時と重度の睡眠時無呼吸を認めていました。

 

無呼吸に対してCPAP治療を開始した所、夜間の不整脈だけでなく、日中の期外収縮もほとんど見られなくなりました

 

 

 

睡眠時無呼吸は低酸素や高炭酸ガス血症、そして睡眠の質の低下により夜間の交感神経活動が亢進します。

しかし、夜間だけではなく無呼吸が重度な症例では日中の交感神経活動も亢進することが報告されています。

 

 

今回の症例も無呼吸により生じた交感神経活動が不整脈の発生に関与していたものと考えられ、CPAP治療により夜間だけでなく、日中の不整脈も改善したものと考えられました。

 

 

海外で行われた最近の大規模試験では心血管イベントに対するCPAP治療の有効性に対してnegativeな報告が続いています。

しかし、重要なのは一例一例を深く考察し、有効である症例を見抜く洞察力ではないでしょうか。

そのように対象をしっかりと見極め分類し調査を行えば、CPAPの有効性は必ず示されるだろうと感じています。

青葉区保健活動推進員委嘱式で記念講演をさせて頂きました

院長の山嵜です。

 

本日令和元年を迎えました。

平成28年7月に当院に勤務を開始いたしましたが、本当にたくさんの皆様に支えて頂き平成を過ごすことが出来ました。

令和になりましても、皆様に信頼して頂けるたちばな台クリニックでいたいと思っております。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

 

さて、先日4月24日に保健活動推進員の皆様の前で記念講演をさせて頂きました。

 

保健活動推進員とは各地域における保健活動のリーダー的存在となる皆様の事です。

 

2年に一度保健活動推進員の委嘱式が開催され、今年も新たな皆様が推進員に任命されました。

 

 

これまでに活動されている推進員の方、また新たに任命された推進員の方約200人が青葉区公会堂に参集され、任命式、そしてインストラクションを受けておられました。

 

 

その中で今回は

 

「世のタバコ事情と受動喫煙防止のために保健活動推進員にできること」

 

というテーマを頂き1時間ほどお話をさせて頂きました。

 

 

 

 

 

喫煙が健康に害をもたらすのはもちろん、受動喫煙も大いに健康に被害をもたらします。

 

受動喫煙のある女性では肺がんのリスクが1.3倍になります。

日本では受動喫煙に関連した死亡者数は年間約15人にも達することが報告されています。

 

このような事態を重く考え、我が国では望まない受動喫煙をなくすため、

昨年7月 健康増進法の一部を改正する法律が成立致しました。

この改正により多くの屋内施設において原則禁煙となります。

 

この法律は2020年4月1日より全面施行される予定です。

 

 

しかし、実は横浜市ではすでに2010年日本で最も早く受動喫煙防止条例が発令されております。

皆さんも飲食店に足を運ぶと、分煙となっているお店が多い事を良くご存知かと思います。

普段当たり前に目にしている事も、実は日本に先駆けて出来た横浜の誇るべきシステムなのです。

 

 

ここ横浜市青葉区の喫煙率は10.9%と日本でもトップを争う喫煙率の低さです(平均17.9%)。

こういった健康志向の高さも青葉区の長寿につながっているのかもしれません。

 

 

保健活動推進員の皆様には、是非喫煙および受動喫煙に関する正しい知識を、身近にいる人たちへ是非啓蒙して言って頂きたいと思います。

 

当院でも地域の皆様の健康に役に立つことがあれば、今後も積極的に活動を続けていきたいと考えております。

 

青葉区医師会 学術集会

管理栄養士の南です。

先日青葉区医師会 学術集会で発表する機会をいただきました。

 

診療所における管理栄養士の役割

~かかりつけ管理栄養士への道~

 

というタイトルで発表いたしました。

一部内容をご紹介させていただきます。

 

現在私が担当している主な業務は

外来栄養食事指導

特定保健指導

健康教室

健診事務   です。

 

平成304月~平成312月まで平均すると70の外来栄養食事指導を実施しています。

 

平成29年度より横浜市国保の特定保健指導を開始いたしましたが、初年度1年間の件数は61でした。青葉区全体で73が特定保健指導を利用しておりますがうち58は当院で実施いたしました。

 

現在横浜市の特定保健指導利用率は全国平均を大きく下回り8.3にとどまっております。特定保健指導利用券が届いた方100名中91名は未使用のままという現状、少しでも利用率向上のために貢献できるよう努力して参ります。

 

当院での健康教室についてお話させていただきました。

 こちらのブログでは度々話題に出ておりますので、割愛させていただきます。

 

まもなく有効期限を迎える平成30年度特定健診をはじめ、各種健診の事務を医事課職員とともに担当しております。健診についてご質問があればぜひお声かけ下さい。

まだまだ勉強中ではありますが、健診の制度は奥深いです!

 

医師会の先生方の前で発表することは非常に緊張いたしましたが、日々の業務をまとめる機会にもなり勉強になりました。

スライドがギリギリまで完成せず、心落ち着かない時間でしたが山嵜院長のご指導の元、スタッフの皆様にも応援していただき発表を終えられたことに感謝です。

 

訪問栄養指導研修会

管理栄養士の南です。

少し間が空いてしまいましたが先日の三連休2日目は、大妻女子大学で行われた日本在宅栄養管理学会のブロック研修に参加してきました。
10回以上は通っている会場でしたが、道に迷い方向感覚の欠如に落ち込みました…。

 

在宅への訪問栄養指導は管理栄養士であれば医療保険、介護保険ともに算定可能ですが、在宅においては介護保険制度の知識や、関わる関係職種との連携など特性に合わせたスキルを身につける必要がありがあります。
そのため、カリキュラムを学び認定試験に合格すると在宅訪問管理栄養士として認定を受ける事ができる制度があります。私は、数年前に認定を受けましたが、現在は更新に向け勉強中です。

 

 

咀嚼嚥下障害、認知症、精神疾患、事例報告、症例検討のグループワークと盛りだくさんの内容でしたが、「在宅」という環境の中では、外来以上にナラティブな対応が必要となります。

 

診断は科学的根拠に基づき、支援はナラティブに!という言葉が心に沁みました。
前日の災害時研修で得た「尊厳」とともに日常業務の軸に据えて取り組んで行きたいと思います。

 

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