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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

研修報告(糖病病)①

管理栄養士の南です。

先日、第4回横浜北部・糖尿病療養支援を考える会に参加してきました。
縁あって、こちらには第1回から欠かさず参加させていただいております。

 

◎インスリン自己注射器に触ってみよう◎
普段管理栄養士はあまり触れないインスリン自己注射器を実際に触ってみる事が出来ました。
消毒して、針をつけて、2単位に合わせ空打ちして、指示単位を合わせて、自己注射。針を外して片付けて…。その前にまず血糖測定もされる方はさらにそちらの手技も。。

毎日数回…と思うと改めて大変!というのが率直な感想でした。

 

◎糖尿病食事療法のパラダイムシフト◎
ロカボで有名な山田 悟先生。
緩やかな糖質制限を掲げ、日本糖尿病学会が推奨する食事療法に異を唱える先生の講演、日頃患者様より糖質制限について聞かれる事も多いため大変楽しみにしていました。

同じ事を思った管理栄養士が多かったのでしょうか?会場には管理栄養士仲間がたくさん!!。

 

書籍などでロカボについて軽く学んではおりましたが、実際に講演を拝聴し衝撃的な事もたくさんありました。

内容について少しご紹介します。(実際は論文などを用いてのお話でしたが、ロカボの内容のみ記載します)

ロカボとは1食で摂取する糖質量を20~40gとし、プラス1日10gの糖質を間食から摂取することを提唱しています。

これ以外の制限はないので、おかずはいくら食べてもよいそうです。

ちなみに糖質20gはご飯に換算すると約50g、茶碗1/3程の量に相当します

先生の病院では主食を70gに設定し、1800kcal/日 脂質エネルギー比は45%。そして、不足分は各自院内のコンビニで購入し、申告することになっているそうです!

 

しばらく病院給食から遠ざかっている私ですが、この設定で献立を立てる管理栄養士は大変だろうな。。。入院時食事療養費は1食最大766円(算定要件をすべて満たす場合)、食材費はもちろん人件費や光熱費も含めやりくりできるのか…。とそんなことを思いながら拝聴しておりました。

 

食事療法の方法については、色々な事が言われています。エビデンスが大事である事は事実ですが、どんな方法が最適なのかは個人により異なるため、生活習慣や生活環境も踏まえた支援の必要性について改めて考える機会となりました。

管理栄養士は医師の指示のもと栄養食事指導を行う職種ですので、主治医である当院の先生方と相談しながらおひとりおひとりに適した支援ができるよう、考えていきたいと思います。

実は立て続けに、もう一つ糖尿病療養支援の研修会に参加しましたので次回ご報告させていただきます。

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