ハンタウイルス感染症の正しい知識と理解 たちばな台クリニック小児科 秋谷 進 青葉区 青葉台駅 乳幼児健診 5歳児健診 予防接種 発達相談 小児神経 児童精神科 子どもの心診療

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「ハンタウイルス」の感染者が、南大西洋上を航行中のクルーズ船クルーズ船(MV Hondius号)内で複数報告されたというニュースが報じられています。日本国内では聞き慣れない名前のウイルスですので、初めて知った方も多いかもしれません。
「致死率が高いらしい」「ネズミからの感染だけでなく、ヒトからヒトに感染しているかもしれない」といった情報に加え、クルーズ船内での集団感染と聞いて、2020年に起きた「ダイヤモンド・プリンセス号」の新型コロナウイルス集団感染を思い出し、不安を感じている方もいらっしゃることでしょう。
ハンタウイルスは、ネズミなどのげっ歯類の一部が保有しているウイルスです。ウイルスを持つげっ歯類にかまれたり、排泄物に触れたり、排泄物を含んだほこりを吸い込んだりすることによって感染します。ただし、例外的にハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスにおいては、ヒトからヒトへの感染が報告されています。
私は感染症を専門とする医師として、病院における新型コロナウイルス感染症対策に従事した経験があります。当時は病原体についての知見も乏しく、対応の見通しも立てづらい状況であったため、感染対策は非常に困難なものでした。しかし、ハンタウイルスは既知のウイルスですので、変異株が生まれた場合などはこの限りではありませんが、感染対策も可能であり、次々とヒトからヒトへ爆発的に広がり世界的なパンデミックとなる可能性は、現時点では極めて低いと考えられています。
つまり、どの感染症に対してもむやみにパニックになるのではなく、正しい知識と理解に基づいた対策が重要ということです。ハンタウイルスについては、まず感染源・感染経路を把握し、ネズミを寄せ付けない環境づくりや感染対策を心掛けることが何よりも大切です。
秋谷進.命に関わる「ハンタウイルス」、感染経路や国内での注意点は? 再びパンデミックの可能性はあるのか.All About.
2026.05.21.たちばな台クリニック小児科 秋谷 進





