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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

2019年03月

第27回たちばな台健康教室 ~糖尿病は完治できる?~

院長の山嵜です。

 

少し暖かくなるとともに花粉症の方にはつらい季節になって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

2月の健康教室は糖尿病についてお話をさせて頂きました。

冷たい小雨の降る中70名弱の皆様に参加して頂きました。

 

本当に有難うございました。

 

 

 

 

糖尿病の原因には大きく2つあります。

 

❶ インスリン抵抗性の増大

 

❷ インスリン分泌低下

 

過食などにより脂肪細胞が肥大するとアディポネクチンの分泌が低下し、TNF-αなどの炎症を惹起するアディポサイトカインが増加することでインスリンの作用が低下してしまいます。

 

また日本人は欧米人に比べ人種的にインスリン分泌能が低下していることが知られています。

そのため日本人では欧米人に比べ、軽度のインスリン抵抗性増大により糖尿病を発症してしまう事になります。

 

 

今回の講演では、運動療法によるインスリン抵抗性の改善とアディポネクチン分泌の増大効果についてお話させて頂きました。

また管理栄養士の南先生からは地球会食とDASH食をみっくすさせたMind食、そして食物繊維についてお話をして頂きました。

 

 

 

 

 

昨年Cell Metabolismに掲載された「DIRECT」試験では肥満を伴う2型糖尿病患者に厳格な食事・運動療法を施行し減量を行ったところ、64例中 29例 (46%) で糖尿病が改善・緩解したことが示されました。

 

減量により肝臓に含まれる脂肪は16.0%から3.1%に減少。膵臓に含まれる脂肪も減少していました。

 

糖尿病が緩解した群としなかった群では、食事10分後のインスリン分泌能に有意差があり、緩解群ではインスリン分泌能が改善。

 

この結果は低下した膵β細胞の機能がリセットされ改善したことを示唆しています。

 

 

糖尿病は「一度かかれば、生涯完治することはない」とされていましたが、発症早期より生活習慣を改善することで完治できる可能性があるのだという事を示唆する非常に印象的な報告だと思います。

 

 

今回の講演では新しい糖尿病薬についてもお話しする予定でしたが、生活習慣の改善が予想以上に密度の濃い内容になってしまったため薬の話まですることが出来ませんでした。

 

そちらにつきましてはまたぜひ次の機会に。

 

それではまた皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

 

桜台南自治会防災訓練

院長の山嵜です。

 

昨年の9月に健康教室で防災について講演をさせて頂きました。

その健康教室に御参加いただきましたのをきっかけに、2月に桜台南自治会の防災訓練で講演をする機会を頂きました。

 

冷え込む日曜日にもかかわらず、40人近くの皆様にお集まりいただきました。

 

 

 

 

自治会の役員の皆様と

 

 

今後30年以内に横浜市で震度6弱以上の震災が発生する可能性は「82%」と全国でも第2位の確率です。

 

 

講演では

 

・大地震が発生したら? ~自宅での対応から避難まで~

 

・避難の際の持ち物と最低3日分の備蓄品

 

・震災時にもし負傷してしまったら?

 

・青葉区の震災発生時の医療体制

 

など多岐にわたりお話をさせて頂きました。

 

 

皆さんにはぜひ自宅に3日分の備蓄を御準備頂ければと思います。

水であれば1人9L程度を目安にしてください。

 

 

また、ご自宅のお近くの地域防災拠点(=避難場所)を事前に把握して頂ければと思います。

下の青葉区防災マップを御参照ください。

http://www.city.yokohama.lg.jp/aoba/20170208bousaimap.pdf

 

 

今回講演をさせて頂いたことで、地域の皆様の防災に対する意識の高さを実感することが出来ました。

 

ぜひこれからも地域の防災に尽力できるよう努めていきたいと思います。

元石川小学校の防災訓練に参加してきました

院長の山嵜です。

 

青葉区は横浜市の中でも災害対策が非常に進んでいると言われている地域です。

青葉区には41か所の防災拠点があります。お近くの小学校や中学校などの避難場所がそれにあたります。

その中の12か所は災害時地域定点診療拠点として、震度6弱以上の地震が発生した際に簡易診療所が開設されます。

 

今回定点診療拠点の一つである元石川小学校で開催された防災訓練に参加してきました。

 

 

自治会の方の参加が非常に多く、さすが青葉区の防災訓練を牽引する元石川小学校です。

 

 

被災者役の方に軽症・中等症・重症のトリアージを行い、簡易診療、搬送などに振り分けます。

 

 

被災時に区役所に開設される医療調整本部とは無線で被災者の連絡を行い、搬送先を決定いたします。

 

 

体育館に疑似医療調整本部を開設し、実際に無線でのやり取りを練習します。

 

 

自治会の皆さんには薬剤師の先生や柔道整復師の先生から災害時の講義が行われました。

 

 

今後30年以内に大震災が発症する可能性は約80%と言われています。

ぜひ皆さんにはご自宅の備蓄品などの確認・準備を怠らないで頂きたいと思います。

 

私も青葉区災害医療アドバイザーとして青葉区の災害医療がさらに整備できるよう力を注いでいきたいと思います。

「林 修先生の 今でしょ! 講座 ~葛根湯~」

年明けの話になりますが、

TV朝日で放送されている

 

林 修先生の「今でしょ!講座」という番組に少しですが出演させて頂きました。

 

今回は最新版!冬の悩みを解消・・・東洋医学ツボ&漢方薬SPというテーマでした。

 

医師の選ぶ漢方薬ベスト3

 

3位:芍薬甘草湯

 

2位:大建中湯

 

1位:葛根湯

 

という事で、葛根湯についてのコメントを放送内で一言述べさせて頂きました。

 

葛根湯は

葛根(カッコン)、大棗(タイソウ)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)

という7つの生薬で生成されているとても有名な漢方薬です。

 

特に風邪のひき始めで、発熱しているがまだ汗をかいておらず、首の後ろにコリがあり、比較的体力のある方に奏功すると言われています。

 

また、風邪をひいていなくても、首の後ろから肩にかけて緊張しているような状態、つまり肩こりや頭痛にも非常によく効く漢方薬です。

 

TVでもコメントさせて頂きましたが、私も電子カルテや資料作りなど一日中パソコンのモニターに向かい合っているため肩や首のこりに悩まされる事があります。

そんな時は寝る前に葛根湯を服用し就寝すると朝首回りがスッキリとして目覚めることが出来ます。

 

 

 

漢方薬を西洋薬と組み合わせることで、幅広い診療を皆様にお届けできればと考えておりますので、ご興味のある方はぜひ外来で御相談ください。

 

EPAの歴史と新たな可能性

院長の山嵜です。

 

先日「横浜脂肪酸・胆汁酸フォーラム」に講師としてお招き頂きました。

そこで

脂肪酸製剤の可能性を見つめる ~高純度EPA製剤の歴史から新たな知見まで~

というテーマで講演をさせて頂きました。

 

EPAはω3系脂肪酸に属する脂肪酸で、皆さんもご存知の通り魚にたくさん含まれる油です。

EPAの歴史は古く、注目されはじめた時期はなんと1970年代まで遡ります。

 

 

 

そこで講演した内容をふまえて、本日当院で開催した健康教室のタイトルは

 

知りたい!コレステロールのいい話 ~いい油を摂取して健康な一年を~です。

 

EPAが注目されたのはイヌイットの疫学調査を行ったところ、デンマーク人と比較して心疾患による死亡率が低いという発見からでした。

両者の食事内容を比較すると摂取している脂肪量は変わらないものの、イヌイットは魚やアザラシから、デンマーク人はブタや牛から脂肪を摂取していたのです。血液検査上全脂肪酸におけるEPAの占める割合はイヌイットで26.5%、デンマーク人で0.2%でした。

 

日本人約4万人を対象に行われた調査でも、魚(ω3系脂肪酸)を多く摂取している群では少ない群に比べて有意に心筋梗塞の発症率が減少していることが明らかになりました。

 

EPAには多くの薬効が証明されています。

❶ 血清脂質低下作用

❷ 抗血小板作用

❸ 動脈の伸展保持作用

❹ 抗炎症作用

ω6系脂肪酸に属するアラキドン酸は炎症性メディエーターを産生し炎症を惹起することが分かっています。それに対して抗炎症作用を発揮するのがEPAです。

この事から血中のEPA/アラキドン酸比は動脈硬化や心血管イベントの予測因子となってきます。

 

EPAが動脈硬化の高リスク患者や冠疾患既往患者において一次予防・二次予防ともに有用であることは日本で行われたJELIS試験で明らかなになりました。

しかし、Alpha-Omega試験では心筋梗塞発症後の患者においてEPAが有用でないとのデータが示されました。

どうしてでしょうか?

その一つの理由として投与されたEPA量が226mg/日と非常に低用量だったことが考えられます。

JELIS試験で投与されたEPAは1,800mg/日です。

 

そこで今年1月にReduce-it試験というEPA 4,000mg/日の試験結果が論文掲載されました。

その結果心血管疾患高リスク症例において、イベントを25%も抑制することが出来たのです。

 

以上の結果より

「心血管疾患の高リスク症例では、高用量のEPAが心血管イベント抑制に有効である」

という事が明らかになりました。

 

EPAのサプリメントはたくさん販売されておりますが、EPAの含有量は残念ながら不十分なものがほとんどであるのが現状です。

コレステロールが高く、その他生活習慣病をお持ちの方や以前に心疾患を罹患された方は、純度が高く高用量EPAを含有する医薬品を選択されると良いと思います。

 

また、高リスクでない方はサプリメントやお薬よりも毎日の食事でなるべく魚を摂取していただく事をお勧めいたします。

 

 

油の話はまだまだつきません。

 

またの機会にその他の油のお話もさせて頂きたいと思います。

明けましておめでとうございます

院長の山嵜です。

ブログをご覧の皆様、明けましておめでとうございます

いつもブログをご覧になっていただき有難うございます。

年末年始はいかがお過ごしになられましたでしょうか?

 

本日より当院も診療を開始いたしました。

 

今年もスタッフ一同

「患者様に信頼され、笑顔を届ける事の出来るクリニックに」

を目指し、一丸となって頑張っていく所存です。

至らぬ点がございましたら遠慮なく御教授頂けましたら幸いです。

 

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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