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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

2018年08月

健康教室レポート『夏を乗り切る3つの方法』2 食事編

管理栄養士の南です。

前回に引き続き健康教室のレポートです!

 

夏を乗り切る3つの方法の「その2」としてお話しさせていただきました。

 

夏と言ったら「うなぎ!ということで…

まず土用の丑からです。

 

土用の丑とは

「土用の期間の丑の日」のことです。

土用…立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間

丑の日…十二支が日にちにもあり12日に1度丑(うし)の日があります。

 

ちなみに今年の夏の土用の丑は7月20日と8月1日でした。うなぎを食べることは江戸時代から広まりましたが、科学的根拠については??? もしご存知であれば教えて下さい!

 

うなぎの話の次はいよいよ、本題です。

 

以前、「春の薬膳」がありましたが、今回はその続編「夏の薬膳」です。

 

テーマ:夏に食べたい夏バテ予防の薬膳料理

 

夏の養生のポイントは熱を取り除き、気と水を補う食品を取り入れます。

簡単にご紹介します!

 

◎熱を取り除く食品

ゴーヤ、きゅうり、トマト、すいか、バナナなど

 

◎気を補う

米、小麦、山芋、鶏肉、豚肉、枝豆、とうもろこし、うなぎなど

 

◎水を補う

豆腐、きゅうり、れんこん、桃、はちみつ、牛乳など

 

◎水の偏りを直す

とうもろこし、なす、小豆、昆布、たまねぎ、とうがん、わさびなど

 

毎回恒例のレシピ配布は、山芋のシャキシャキ梅サラダ

レシピは院内にて配布しております!

また、神奈川県の取り組みとして未病についても少しお話いたしました。こちらはまた次回にご紹介させていただきます。

 

 

 

 

健康教室レポート『夏を乗り切る3つの方法』

第21回 たちばな台健康教室レポート

 

 

暑い日が続きますが体調の変化はございませんか?

今回の健康教室は夏に起こりやすい問題をテーマに開催させて頂きましたのでご紹介させて頂きます。

 

 

テーマ:夏を乗り切る3つの方法

~命にもかかわる熱中症とその予防、夏バテを予防する食事と生活習慣について~

 

講師 たちばな台クリニック 院長 山嵜 継敬 先生

 

 

 

1 水分摂取の注意点、脱水症状と経口補水液について

暑い時期は発汗(玉のような汗)が続く事で脱水症状を伴います。 脱水に対して適切な対応が遅れてしまうと熱中症に陥ってしまい命をも脅かす事となるのは皆さんもご承知かと思います。 ではどのような事に注意をすれば良いか考えていきましょう。

 

夏期の脱水症状の問題とは・・・

 

体から汗によって水分(電解質)が奪われると体内のナトリウム濃度が高い(濃い)状態に陥ります。 この状態で単純な水分を摂取すると体液全体が薄まった状態

(低ナトリウム状態)となります。 すると体はナトリウム濃度を均等に保とうと働きはじめ尿として水分を排泄する働きとなります。

その結果、水分を沢山摂取しても摂取した分、またはそれ以上に体から水分が出て行ってしまうため脱水が改善されない悪循環状態に陥ってしまいます。

 

経口補水液(電解質液)の特徴とは・・・

それに対して経口補水液(電解質液)は体のナトリウム濃度を安定化させて必要な水分量を調節する働きがあります。 体内のナトリウムが安定される事で一定の水分を体に蓄え電解質を整え症状を安定化に導きます。

夏バテ症状により食欲や水分摂取の低下、お腹の不調などから下痢症状を起こしている場合や、運動、屋外作業などで大量の発汗を伴う時は経口補水液を摂取する事で脱水症状を安定化させ熱中症などの予防に効果的と考えます。

*注意点として、 連日の報道にあるように熱中症対策や、暑い時期だからという事で経口補水液を日常的に取りすぎてしまうと、過度なナトリウム摂取となり既往疾患に影響してしまう可能性があるため注意が必要です。

また経口補水液を摂取した事で安心は出来ません。 熱中症状による体温上昇や倦怠感吐き気、頭痛などの症状を認める場合は速やかに医療機関に相談する事が必要です。

 

日常的な水分摂取について

一日三食の食事を摂取されている方の日常的な水分補給については水または、カフェインの入っていない飲料水(麦茶)などが適しています。

夏期の定期的な水分摂取の目安としては1時間毎にコップ一杯(200CC程度)の水分を摂取する事が望ましいと言われています。

 

 

2 夏バテ秘密のレシピについて

※後日担当の管理栄養士よりご報告させていただきます

 

3 夏バテに有効な薬について

夏バテの原因となる症状は食欲不振 胃もたれ、発汗、下痢、不眠、全身倦怠感など

自律神経に関係した症状が特徴です。

この様な症状に対して西洋医学的に対応すると、各症状別の治療や処方となり複数のお薬を服用する事になってしまいます。

対して東洋医学の漢方は総合的な回復作用が認められ長期的に服用する事で体全体のバランスを整える効果に期待ができます。

夏バテの様な問題については下記にご紹介する漢方薬などは症状改善への選択として当クリニックでも患者様の症状に合わせてご紹介しています。

(*漢方薬もお薬と身体の相性があるため十分な問診を行って処方します。)

 

(薬品名)・・・・・・・・・・・・・・(症状)

清暑益気湯 セイショエッキトウ・・ 暑気あたり、暑さによる食欲不振、夏やせ

補中益気湯 ホチュウエキトウ ・・ 夏の冷えによる夏バテ 胃腸機能低下

六君子湯  リックンシトウ ・・・ 胃腸の弱いもので、食欲低下

柴胡桂枝乾姜湯 サイコケイシトウ・ 自律神経のバランス低下による発汗、動悸

 

以上、夏バテ対策としてご紹介させていただきましたが、暑い時期の体調不良、倦怠感、食欲低下、不眠、冷え症などの症状が長く続くことや治りにくいと感じた際は夏バテ症状と考えましょう。 夏バテ症状自体が緊急を要す事はありませんが、夏バテ症状のまま日常生活で疲労を重ねることや行楽行事などを行うと思わぬ時に熱中症など大きな症状に移行してしまうのが暑い時期の怖いところです。

連日に渡り高温注意報、警報が発生しており、日常生活上での室温・湿度管理と外出方法についても十分な注意をお願いします。 また自分は「夏バテかな」と感じた時は我慢せず医療機関へのご相談をして頂き体調を整えて頂きたいと思います。

総師長:箱田

TLS:たちばな台 ICLSコース開催

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか? 総師長の箱田です。

先日、クリニックではICLSコースを開催いたしました。

ICLSとは医療関係者のための蘇生トレーニングコースです。 緊急性の高い病態のうち、特に突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生を学ぶコースです。

一般的に普及しているBLSが一次救命に対してICLSは二次救命処置になります。

 

BLSとICLSの違い・・・

ICLS(Immediate Cardiac Life Support)の頭文字からの略語です。Immediate

(すぐに、間髪を置かない)突然起きた心停止に対して直ちに蘇生を開始できるための

知識と技術を学ぶコースとなります。

BLS(胸骨圧迫、気道管理)を基本に除細動、投薬管理と原因検索が加わることで医療従事者による救命をより具体化させています。

BLSはAEDを使用する事で除細動の必要性をAEDが判断するのに対し、ICLSは自分で心電図を解析する能力を身に付け直接的に除細動を行ないます。 またアルゴリズムに沿った投薬治療と心停止が起こった原因について検索を行う方法を学びます。

ICLS資格は日本救急医学会認定とされ受講できるのは医師の他、看護師や放射線、臨床検査技師、理学療法士などパラメディカルが対象となります。

 

講習では全ての受講者が医師の立場で気管挿管や除細動、投薬指示を考える事で救命治療に必要な事を共通認識します。

救命の現場では「数秒の時間差で助かる命」が存在するのは確かな事と言え、チーム医療の対応について共通の考えを備えた行動が「差」を短縮させる手掛かりなります。

医療現場において救急対応のシステムとしてより多くの医療従事者が身に着けておくべき事と言えます

 

 

TLS (tachibanadai life support team)発足

クリニックでは現在までに定期的な心肺蘇生講習会を行ってきましたがICLSの開催を期にTLSチームとして編成致しました。今後のBLS・ICLSの継続的開催や、たちばな台クリニック健康教室(肺蘇生セミナー)などで活動を行う事で一般の方々へのBLSの普及と医療専門者に向けてICLSの開催行って行きたいと思いますので宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

8月4日、栄養の日

管理栄養士の南です。

今日から8月ですね。子ども達は夏休みでおばあちゃんの家にお泊まりに行っているのである意味夏休みの私です。

 

さて、日本栄養士会では2017年より8月4日栄養の日エイヨー)、8月1日~8月7日の期間栄養週間と制定しております。

 

 

平成30年7月2日~8月31日までの期間栄養ワンダー2018というイベントが各地で行われています。

 

台風の中先週7月28日、29日にパシフィコ横浜で全国栄養士大会が開催されました。残念ながら私は家庭の都合で参加できませんでした…来年は行けるとよいのですが。。。

 

 

https://www.nutas.jp/84/

↑↑↑

日本栄養士会のホームページでも栄養情報を見ることができます。いま知っておきたい栄養問題とは?!というテーマでわかりやすくなっておりますのでご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

健康教室レポート『今さら聞けない薬の基本×知っておきたい!糖尿病の最新の薬』

 

第20回たちばな台健康教室

 

毎回多くの方々にお越し頂き、それを励みに行ってきた健康教室ですが、今回で第20回目を迎えることが出来ました。節目の記念講演としてクオール薬局たちばな台店とコラボレーション企画となりました。

 

クオール薬局たちばな台店  保里 環先生より

「今さら聞けない薬の基本」

 

近隣薬局ということで日頃お世話になっている保里先生ですが、笑顔が素敵でとても優しい雰囲気の先生です。内容は下記の7つについて教えて頂きました。

 

①お薬の飲み方?

②お薬に期限はあるの?

③お薬手帳?

④ジェネリック薬品?

⑤かかりつけ薬剤師?

⑥週刊誌の薬についての噂はほんと?

⑦サプリメントと薬の関係は?

 

お薬の期限について

一般的に6ヶ月から3年で一定範囲の温度で保管し未開封の場合に限るそうです。パッケージに標記しているコード番号をメーカーに問い合せると製造日が分かるそうです。

 

お薬手帳について

服薬履歴、薬の重複を防ぐ、飲み合わせの確認、災害時や旅先で怪我をしても服用している薬がわかるなどのメリットがお薬手帳にあります。また、クオールカードやクオール薬局アプリなど便利な機能もあるようで、クオールカードは、全国のクオール薬局で患者情報を共有できるもので新規手続きを省いたり服薬履歴もわかります。一方クオール薬局アプリは、スマートフォンにインストールしてお薬手帳と同じ機能を要したり、処方箋をアプリに読み込ませ来局前の受付が可能で待ち時間の短縮になるそうです。

 

かかりつけ薬剤師について

処方薬の一元化や残薬の管理など患者様一人一人に合わせた薬の管理と健康相談を行ってくれるのがかかりつけ薬剤師です。サプリメントの選択・飲み合わせや一般のかぜ薬を一緒に選んだり身近に相談に乗ってくれます。減薬による医療費削減にも協力してくれるようですよ。

 

ジェネリック薬品について

新薬の独占的販売期間が終了した後に同じ成分で作られ発売される医薬品です。なんと言っても価格が安いのがメリットで、今では味の改良、小型化、OD化など日々進歩しています。

 

週刊誌に掲載された薬の噂について

噂その1) 生活習慣病薬は飲んだら一生辞められなくなる?

答え)体質改善して血圧や血糖値、コレステロールが下げれば辞められる。

噂その2) 病気は健康食品で治せる?

答え)薬は治療が目的、健康食品は健康維持が目的なので薬でしっかり治療しましょう。

 

サプリメントと薬の関係について

薬とサプリメントは、飲み合わせが悪い場合があり薬の効果が減弱してしまう事があります。飲む間隔を空けたり、サプリメントの選び方など薬剤師がアドバイスします。

 

 

お薬は良い所もあれば悪いところもあるのが事実です。病気の害があるときは薬によって治療するのが原則ですので、不安や疑問があるときは最寄りの薬局へご相談下さい。

 

 

 

山嵜 継敬院長より

「知っておきたい糖尿病最新の薬」

 

山嵜院長にバトンタッチして、糖尿病のお薬の話です。

糖尿病とは、インスリンの作用不足によって慢性の高血糖状態になることです。原因は、インスリンの出が悪いインスリン分泌低下とインスリンの効果が低いインスリン抵抗性に分けられます。

インスリン分泌低下には、インスリン分泌促進系のするスルホニル尿素薬などあります。注意点は、低血糖を起こしやすく体重の増加がみられます。

このデメリットから糖尿病治療の重要なポイントはなるべく低血糖と体重増加を期さない治療に努めることです。

 

そこでインスリン抵抗性の改善薬を用いる事も出来ます。それはヒグアナイド薬(メトホルミン)です。この薬剤には3つの作用があり、①小腸におけるグルコースの吸収抑制、②肝蔵での糖新生の抑制、③インスリン抵抗性の改善などの作用で血糖を下げます。

注意点は、稀に乳酸アシドーシスを起こします。血中乳酸値上昇して呼吸苦やショック状態となりとても危険です。よって腎機能・肝機能障害の患者や高齢者、アスリートなど多くの使用上の注意事項があります。

 

以上の薬はデメリットも多く非常に注意が必要な薬剤です。やはり安心で安全な薬剤を使いたいものです。そこで山嵜院長から2つの新しい糖尿病薬の紹介です。それは、DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬です。

 

DPP-4阻害薬の特徴

・低血糖を生じにくい→食後に血糖が上昇した時に効果があらわれる

・体重増加が来しにくい

 

SGLT2阻害薬の特徴

・低血糖を生じにくい→インスリンとは独立した作用のため

・体重低下が期待される

・心血管の保護効果

 

また、1錠でも少なく、飲みやすくするためにいくつかの薬を合わせた合剤なども登場しています。

 

しかし、薬に頼って生活習慣が乱れては病気は改善しませんので、薬のサポートと合わせて生活習慣の改善が重要です。

研修報告 脂質異常症

ご無沙汰しております、管理栄養士の南です。

暑い日が続きますね。私の故郷(正確には故郷の隣町)埼玉県熊谷市では41.1℃と国内最高気温が更新されたそうです。

 

テレビでも熱中症についてのニュースや対策について連日報道されていますが、山嵜院長はこの暑さを予測していたのかどうなのか、今月の健康教室のテーマは「夏を乗り越える3つの方法」です。

 

今週7月26日(木)の 午前10:00~ 当院4階にて開催いたします。

現在26日の天気予報は 晴れ時々曇り と暑いことが予測されますが、体調をみながら是非ご参加いただけましたら幸いです。

気象庁ホームページより

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが先日神奈川県栄養士会の研修会に参加してきました。

(この日もとても暑かった…)

 

先日脂質異常症診療ガイド2018年版が発表になりました。クリニックでの栄養指導でも脂質異常症に関しての内容が一番多く、毎月30件程指導させていただいております。

 

脂質異常症において代表的なのはコレステロール中性脂肪ですが、中でも中性脂肪についての講義が印象的でした。

 

日頃から果物の摂りすぎについてお話させていただくことがありますが、昔と比較し糖度が高くなっていることも要因のひとつであると聞き、確かに子どもの頃に食べていたすっぱいみかんなどほとんど口にすることがなくなったなぁ(年齢がばれますね…)と改めて考え、日々のお話にも活かしていこうと思いました。

 

また、ファーストフードは週2回の摂取から2型糖尿病発症および冠動脈疾患死亡リスクが高まるとのことです。もちろん、ほかの食事とのバランスについても重要となりますので、食について不安なことがございましたらお気軽にお声掛け下さい。

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