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たちばな台日記 〜スタッフブログ〜

学会・研究会

訪問栄養指導研修会

管理栄養士の南です。

少し間が空いてしまいましたが先日の三連休2日目は、大妻女子大学で行われた日本在宅栄養管理学会のブロック研修に参加してきました。
10回以上は通っている会場でしたが、道に迷い方向感覚の欠如に落ち込みました…。

 

在宅への訪問栄養指導は管理栄養士であれば医療保険、介護保険ともに算定可能ですが、在宅においては介護保険制度の知識や、関わる関係職種との連携など特性に合わせたスキルを身につける必要がありがあります。
そのため、カリキュラムを学び認定試験に合格すると在宅訪問管理栄養士として認定を受ける事ができる制度があります。私は、数年前に認定を受けましたが、現在は更新に向け勉強中です。

 

 

咀嚼嚥下障害、認知症、精神疾患、事例報告、症例検討のグループワークと盛りだくさんの内容でしたが、「在宅」という環境の中では、外来以上にナラティブな対応が必要となります。

 

診断は科学的根拠に基づき、支援はナラティブに!という言葉が心に沁みました。
前日の災害時研修で得た「尊厳」とともに日常業務の軸に据えて取り組んで行きたいと思います。

 

HUG ~避難所(H)運営(U)ゲーム(G)~

管理栄養士の南です。

雪予報の出ていた3連休初日に神栄-DAT研修会に参加してきました。

 

神栄‐DATとは、日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT: The Japan Dietetic Association-Disaster Assistance Team)の神奈川県版です。所属する都道府県の研修を修了するとJDA-DATにスタッフとして登録することができます。

昨年は日本各地で災害に見舞われてしまいましたが、西日本豪雨災害や北海道地震の際に行った被災地支援について学びました。

 

厚生労働省をはじめとした関連機関とのやりとりや、JDA-DATとしての取り組みなど、スピード感のある対応に驚くとともに、災害時には特殊栄養食品ステーションが設置されますが、支援を必要としている方への情報伝達のあり方など考えてきました。

 

机上の学びも大変勉強になりましたが、今回は加えてHUGという避難所運営ゲームを体験しました。

自治体の避難所開設に携わる役員であるという設定で、小学校の避難所開設を行います。250枚の擬似カード(※)を使用し避難してくる人々を受け入れていきます。

※カードには地区名 名前 年齢 性別 自宅の被災状況(全壊など)と糖尿病やアレルギー、妊娠中などと行ったコメントが記載されています。

 

災害要支援者と呼ばれる高齢者、障がい者、妊産婦、こども、旅行者への対応や感染症の課題、トイレの問題、ペットの対応など、戸惑うことが続出でした。

 

グループワークで行いましたが医療機関、施設、行政、大学と所属する環境が異なる管理栄養士の構成でしたのでそれぞれの視点の違いなど、勉強になることがたくさんありました。

 

クリニックでは管理栄養士は私1人ですので、こうした管理栄養士の研修会は、同職種との情報交換や管理栄養士としての職務を客観的に考える機会となります。

 

今回「災害」という非常時の研修でしたが、日常業務の「食支援」も想いや環境を尊重しながら進めますので、形が見えにくく思い悩むことも多くあります。

今回人道支援についても学びその中で改めて「尊厳」について考える機会をいただき、日々の「食支援」の軸として取り組んでいきたいと感じました。

 

写真は人道支援における行動規範について書かれた難しい文章を小学生高学年の子に説明するというグループワークで行ったものです。

(ちなみに私は6班でした、バナナを使って説明しました!)

川崎横浜循環器不整脈Round Discussion

今日は年に一度の川崎横浜循環器不整脈Round Discussionが新横浜で開催されました。

 

 

今回は私が総合司会という事で、特別講演に東京慈恵医科大学 循環器内科 教授の山根先生をお招きし、

「心房細動治療の最前線:根治的アブレーションを行う意味を考える」

というテーマで御講演を頂きました。

 

 

山根先生は現在の心房細動アブレーション治療の先駆者のお一人で、電位指標による個別肺静脈前庭隔離の第一人者の先生です。

 

 

左心房から肺静脈内への興奮伝播はいくつかのfiberを介して行われている。

という概念を基本とし、そのfiberをring catheterで得られた電位を元に前庭部で焼灼する事により肺静脈隔離を完成させる。

それが電位指標による個別肺静脈前庭隔離術です。

 

(日本心臓財団HPより)

 

 

私ももちろん拡大肺静脈隔離も行いますが、以前よりpoint ablationによる肺静脈隔離術を好んで続けております。

 

 

この治療の良いところは、何といっても通電ポイントが少ないため、術後の心房頻拍などがほとんど起こらない事です。

また、手技時間も短縮することが出来ます。

そして肺静脈起源の期外収縮が心房細動の原因である可能性が高い方では、拡大隔離術とほぼ同等の非再発率が得られるであろう点です。

最後に忘れてはならないのはワンポイント、ワンポイントで肺静脈電位が変化する事は、行っている通電に無駄がない証拠にもなり、私たちスタッフのやりがいにもつながります。

 

 

今回の研究会には横浜市、川崎市の多数の不整脈専門医の先生にお集まり頂き、各施設での治療ストラテジーをはじめ、とても貴重なお話しをお伺いすることが出来ました。

御多忙のところありがとうございました。

 

 

これからも最善の治療方法を皆様に提供できるよう、日々精進していきたいと思います。

 

EPAの歴史と新たな可能性

院長の山嵜です。

 

先日「横浜脂肪酸・胆汁酸フォーラム」に講師としてお招き頂きました。

そこで

「脂肪酸製剤の可能性を見つめる ~高純度EPA製剤の歴史から新たな知見まで~」

というテーマで講演をさせて頂きました。

 

EPAはω3系脂肪酸に属する脂肪酸で、皆さんもご存知の通り魚にたくさん含まれる油です。

EPAの歴史は古く、注目されはじめた時期はなんと1970年代まで遡ります。

 

 

 

そこで講演した内容をふまえて、本日当院で開催した健康教室のタイトルは

 

「知りたい!コレステロールのいい話 ~いい油を摂取して健康な一年を~」です。

 

EPAが注目されたのはイヌイットの疫学調査を行ったところ、デンマーク人と比較して心疾患による死亡率が低いという発見からでした。

両者の食事内容を比較すると摂取している脂肪量は変わらないものの、イヌイットは魚やアザラシから、デンマーク人はブタや牛から脂肪を摂取していたのです。血液検査上全脂肪酸におけるEPAの占める割合はイヌイットで26.5%、デンマーク人で0.2%でした。

 

日本人約4万人を対象に行われた調査でも、魚(ω3系脂肪酸)を多く摂取している群では少ない群に比べて有意に心筋梗塞の発症率が減少していることが明らかになりました。

 

EPAには多くの薬効が証明されています。

❶ 血清脂質低下作用

❷ 抗血小板作用

❸ 動脈の伸展保持作用

❹ 抗炎症作用

ω6系脂肪酸に属するアラキドン酸は炎症性メディエーターを産生し炎症を惹起することが分かっています。それに対して抗炎症作用を発揮するのがEPAです。

この事から血中のEPA/アラキドン酸比は動脈硬化や心血管イベントの予測因子となってきます。

 

EPAが動脈硬化の高リスク患者や冠疾患既往患者において一次予防・二次予防ともに有用であることは日本で行われたJELIS試験で明らかなになりました。

しかし、Alpha-Omega試験では心筋梗塞発症後の患者においてEPAが有用でないとのデータが示されました。

どうしてでしょうか?

その一つの理由として投与されたEPA量が226mg/日と非常に低用量だったことが考えられます。

JELIS試験で投与されたEPAは1,800mg/日です。

 

そこで今年1月にReduce-it試験というEPA 4,000mg/日の試験結果が論文掲載されました。

その結果心血管疾患高リスク症例において、イベントを25%も抑制することが出来たのです。

 

以上の結果より

「心血管疾患の高リスク症例では、高用量のEPAが心血管イベント抑制に有効である」

という事が明らかになりました。

 

EPAのサプリメントはたくさん販売されておりますが、EPAの含有量は残念ながら不十分なものがほとんどであるのが現状です。

コレステロールが高く、その他生活習慣病をお持ちの方や以前に心疾患を罹患された方は、純度が高く高用量のEPAを含有する医薬品を選択されると良いと思います。

 

また、高リスクでない方はサプリメントやお薬よりも毎日の食事でなるべく魚を摂取していただく事をお勧めいたします。

 

 

油の話はまだまだつきません。

 

またの機会にその他の油のお話もさせて頂きたいと思います。

終末期の栄養管理

管理栄養士南です。

先日、神奈川県栄養士会の臨床栄養セミナーに参加してきました!

 

当院には3月まで入院施設がございましたが、その中で終末期医療に携わらせていただく事も多くありました。

 

在宅医療に携わりたいと数年前より熱望しておりますが退院後も継続した支援がしていきたいと思った事がきっかけで、現在は入院施設はありませんが外来から在宅への移行にシームレスな支援ができたら…と考えています。

ということで終末期の栄養管理学んできました。

 

午前中は薬剤師豊田義貞先生からの講義でした。

 

そもそも、終末期の定義は?
という事も実は曖昧ですが、老年医学会から
病状が不可逆的かつ進行性で、その時代に可能な限りの治療によっても病状の好転や進行の阻止が期待できなくなり、近い将来の死が不可避となった状態とされています。

個人により終末期の経過は極めて多様な事から具体的な期間の設定はありません。

 

人生の最期の時間をどの様に過ごすのか、早いうちから考えていく事が大切ですね。

 

さて、終末期における苦痛には
痛み
倦怠感
呼吸困難
が上位にあがります。

 

その苦痛を緩和する為に薬物療法が行われますが、必発する食の副作用のケアに管理栄養士としてどう関わっていくのかをエビデンスはもちろん、センスが必要だと感じました。

 

普段見なかった事にしてしまいがちな痛み止めや向精神薬の詳細を分かりやすくお話しいただいたので、早速外来で活用していこうと思います。

 

便秘、食欲不振、嘔吐、下痢

引き出しが増えたような気がします!

 

午後からは田無病院の丸山道夫先生からがん終末期の栄養管理について学びました。

がんになると体重が減る事が多いですが、2つの原因があります。

 

がん関連体重減少
消化管の狭窄・閉塞、治療による食欲不振、告知による精神ストレスを背景とした食欲不振が原因で、十分なたんぱく質とエネルギーの補給により改善可能です。

 

がん誘発性体重減少
がんによる代謝異常に起因するもので、通常の栄養管理では改善する事が困難です。

 

この体重減少や、筋肉量の低下、全身の炎症反応が起こっている状態を悪液質(あくえきしつ)といいますが、段階があり目指す栄養管理も変わってきます。

 

悪液質が進行し終末期を迎えると栄養管理のギアチェンジを行いますが、終末期の輸液(点滴)はQOL(生活の質)の悪化をもたらし1日1000ml以下に留め、高カロリー輸液は行わない事が推奨されていますが、点滴の認識への配慮も欠かせません。

 

がんに限らず、食べられなくなった時、どうするのか?
選択肢が多くある今、元気なうちから考えていきたいですね。

神奈川県糖尿病療養指導士研修会

管理栄養士の南です。

研修報告続きます…

 

 

今回は神奈川県糖尿病療養指導士認定機構の研修のお話です。

 

 

神奈川県糖尿病療養指導士とは

神奈川県内で糖尿病療養に携わり、一定以上の研修単位を取得した後レポートを提出し、審査に合格すると得られる認定資格です。

 

 

取得した後も更新するためには一定以上の単位を得ることが必要です。単位取得するためにはこの研修は外せません!ということで横浜そごうへ行ってきました。

 

今回のテーマは「腎」

透析には一人当たり年間500万円ほどの医療費がかかることはご存知でしょうか?現在透析患者数は32万人ほどですので、1兆6千億円ほどかかっていることになります。

 

透析導入の原因の第1位は糖尿病腎症によるものです。そこで、国は糖尿病重症化プログラムを作成し、現在各市町村国保の保険年金課により各自治体での取り組みが進んでいるそうです。

 

7題のテーマでの講演がありましたが、その中でたびたびクリニックでは管理栄養士がいないという言葉が出ておりました。当院には、管理栄養士がおりますのでチーム医療で糖尿病治療に臨むことができます。

 

糖尿病治療には食事や運動などの生活支援が必須です。薬を飲んでいるから…ではなかなかコントロールが難しいのが糖尿病。難しいことではなく、生活の中のちょっとしたところを見直すことで劇的に改善することもあります。逆に生活に問題なくてもなかなか難しいこともあります。

 

遺伝的要因も言われている昨今、おひとりおひとりにあった支援ができるように取り組んでまいります。

 

 

研修テーマ) これでわかる!糖尿病腎症のすべて

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